| 2022/07/23(Sat) 11:59:32 編集(投稿者)
問題 10 2つの連続な確率変数X,Yは次の確率密度f(x,y)に従う。
f(x,y)=[c(x+y)/2.sin(x−y)/2……0≦(x+y)/2≦1 , 0≦(x−y)/2≦πのとき] ………=[0 ……それ以外の(x,y)のとき] ここでU=(X+Y)/2,V=(X−Y)/2により、新たな確率変数U,Vを定義する。このとき U,Vの確率密度f(u,v)を求めよ。
解) 確率密度の変換∫∫f(u,v)du.dv=∫∫f(x,y)dx.dy =∫∫f<x(u,v),y(u,v)>|J|du.dvを用いる。
u=(x+y)/2………(1) v=(x−y)/2………(2)
(1)+(2)からx=u+v………(3) (1)−(2)からy=u−v………(4)
また、0≦(x+y)/2≦1, 0≦(x−y)/2≦πをxy座標上の領域Aと置き、 0≦u≦1 , 0≦v≦πをuv座標上の領域Bと置く。
(3)(4)より、∂x/∂u=1, ∂x/∂v=1, ∂y/∂u=1, ∂y/∂v=−1より ヤコビアンJ=|∂x/∂u, ∂x/∂v|=|1, 1|=1×(-1)−1×1=−2 ………………|∂y/∂u, ∂y/∂v|…|1, -1|
以上により新たな確率変数U,Vの確率密度f(x,y)を求める。 ∫∫f(u,v)du.dv[領域B]=∫∫f(x,y)dx.dy[領域A] =∫∫f<x(u,v),y(u,v)>|J|du.dv[領域B] =∫∫c.u.sinv.2.du.dv=1(全確率)
これよりf(u,v)=2.c.u.sinv …………(5)
次にcを求める。 f(u,v)は密度関数の必要条件∫∫f(u,v)du.dv=1をみたす。 従って∫∫f(u,v)du.dv=∫∫2.c.u.sinv.du.dv =2c∫u.du.∫sinv.dv=2c[1/2u^2][区間0,1].[-cosv][区間0,π]
=2c.1/2.1^2(1+1)=2c=1(全確率) これよりc=1/2 …………(6)
(6)を(5)に代入して f(u,v)=u.sinv (0≦u≦1, 0≦v≦πのとき) =0 (それ以外の(u,v)のとき)
となる。
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