| 最強棋士と言われる渡辺三冠との棋聖戦で藤井7段の中盤に打った「3一銀」。 AI診断は4億手読み当初「疑問手」と判定し、その後、6億手読んだ後に「最善手」に変更したらしい。
AIが将棋で人をはるかに上回ったのは「ディープラーニング」が可能となったため。 将棋の棋譜で最古のものは1607年の対局が残っており、その後現在に至るまで棋譜が残され400年をかけて定石や戦略が定着した。
かつてのAIはこれらの棋譜を入力することと、先読みの計算能力を基本としていたため人間の直感や意外な手には対応できず、チェスやオセロとは違いプロ棋士を負かせることはできなかった。
これを突破したのが深層学習(ディープラーニング)と呼ばれる学習手法で、過去の棋譜はもちろん、休みないAI同士の対戦により新たな定石や戦法、対応を身に付け戦略を向上させたことにある。
既にこれまで人間が対戦してきた局数をはるかに上回る、しかもAI同士という最強者同士の対戦数によってプロ棋士も敵わない領域に到達しているらしい。 そのAIをもってしても判定ミスをするような手を打つってのが藤井7段の末恐ろしいところ。
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