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■15252  Re[19]: 対化
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/07/28(Wed) 19:59:32)
    対化 [(独)paarung ]  (「現象学事典」より)

    〔フッサールが他者論において用いた用語で、固有領野によって対(Paar)をなすこと、そこからさらに私の身体からの意味の移譲にとよって他(他者)の身体という意味を得るようになる現象のことをいう。フッサールは、両身体の類似性にもとづく他者経験を類比化的統覚(analogisierende Apperzeption)と特徴づけるが、それが類比推理(analogieschlu&#223;)〔伝統的な「類推説」〕のような思考作用(=能動的・対象化作用)ではないことを強調し、それを「受動的総合の根本形式」と呼ばれる対化の現象として説明しようとした。それは、フッサールの他者論を能動的・対象化的な構成作用と解された自己移入においてのみ捉えることに、重要な反証となるものであり、「自我と他我はつねに必然的に根源的な“対化”において与えられる」、「生き生きと相互に呼び覚まし合い、覆い合う」といった箇所に自他の根源的な相互性(あるいは等根源性)を読み取る論議もあり、これはメルロ=ポンティも着目していたところである。たしかに、フッサール自身の議論には、(1)対化について論じられている『デカルト的省察』第五省察の場面では、他者からの志向作用は方法的に捨象されていたはずで、それを対化現象によって密輸入しているのではないか、(2)対化はもともとある与件(物体)との別の与件(物体)との間に成立する現象として考えられていたはずで、それが(私の)身体とある物体(他人の身体)の間に成立するというのは論点先取りではないか、(3)結局、類似性に拠り所を置くのであれば、類推説の持っていた難点のいくつかは共有されているのではないか、といった批判を免れないところがある。しかし、フッサールを内在的に超えてゆく道として、他者経験をむしろ非対象化的・非主題的な次元で捉えるというK.ヘルトの構想に沿って、この対化の現象を手掛かりにして他者経験を受動的総合と発生的現象学において解明しようとする試みもある。〕

    ここに書いてある
    〔両身体の類似性にもとづく他者経験を類比化的統覚と特徴づけるが、それが類比推理〔伝統的な「類推説」〕のような思考作用(=能動的・対象化作用)ではないことを強調し〕っていうところは、
    No15221の(FD-7)の【それは或る種の類似にもとづく統覚という把握の働きであろうが、だからと言って、それは類推〔類比推理〕なのではない。ここで言う統覚とは推理ではないし、思考作用でもない。】のことを言ってるんだとわたし見てる。

    ここにでてくる〔類推説〕っていうの、ネットで調べて見たら「他我問題」のことのようでした。いろいろあったんだけど、その一つを紹介しときま〜す。
    tanemura.la.coocan.jp/re3_index/4T/ta_other_mind_problem.html

    あ〜、めんど。
    今日はこのへんでやめよっと。
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