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No34818 の記事


■34818 / )  時間論の系譜
□投稿者/ rest -(2023/10/29(Sun) 22:22:04)
    2023/10/29(Sun) 22:29:54 編集(投稿者)

    時間論の系譜には二つある。
    哲学者マクタガートにおけるA系列、B系列、C系列の捉え方、とカントの時間論。
    前者はA系列のA特性と出来事のB特性が矛盾し従ってA系列の時間は実在せず、B系列=A系列+C系列なのでA系列が成り立たない以上B系列も成り立たない。残るはC系列のみである、とする考え方。映像フィルムのようなC系列のみが実在し、変化を示すA系列を幻想とした。(入不二基義 著『時間は実在するか』講談社現代新書 参照)
    次にカントの時間論。まず空間はすなわち三次元空間は唯一無二であること(『純粋理性批判』B39)これは何を意味するのかというと過去も未来も無数の三次元空間から成り立っているとする過去実在論、未来実在論と一線を画する考え方である。現在時における現実の三次元空間がただ一つだけあって過去、未来の三次元空間は実在しない。無数ではない。この唯一無二の空間が永遠に存在し永遠の現在が示される。時間とは社会的約束事であり実体はない。「時間に絶対的実在性を認めることは不可能である。時間は我々の内的直観の形式にほかならない」(同著 B54)
     後者は私のカント解釈である。
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