□投稿者/ 田秋 -(2023/08/29(Tue) 07:10:00)
| 2023/08/29(Tue) 17:13:49 編集(投稿者)
おはようございます、うましかさん
このホッサールトのダナエは「良いと思うものが良い」という鑑賞方法の限界を示すものとして青山先生が紹介された一枚でした。ボクはこの絵のことを知らなかったので、高い塔(外の風景からの類推で)の一室に上半身が一部露わになっていいる若い女性が座っていて、そこに何故かわからないけれど金色の雨のようなものが描かれている絵、と捉えました。これがボクの限界でした。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8A%E3%82%A8_ (ヤン・ホッサールトの絵画) しかしここに書かれている絵の背景を一旦読むや否やこの絵の理解度が全く異なってきます。
絵の背景がわかれば女性が塔の一室にいる訳もわかりますし、逆に知らなければこの金色の雨がゼウスだとは絶対にわからないでしょう。よくよく見ればこの黄金の雨はダナエの下半身に向かっているようですし、ダナエは服を持ち上げこの黄金の雨を受け入れるかのようです。気づくことはまだまだ沢山ありますが、それもこれも背景を知ったればこそです。
勿論展覧会全ての作品を詳しく調べた後に見に行くというのは実際不可能なことですかから、1個でも2個でもそういう体験をし、それを積み重ねて行くというのが現実的です。そういう経験をしながら「良いと思ったものが良い」というのなら青山先生も許してくれる(?)と思ってます^^
写真は芳年「月百姿」より玉兎
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