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No31439 の記事


■31439 / )  ザビビのふくろうさんへ
□投稿者/ みのり -(2023/07/02(Sun) 14:12:30)
    2023/07/02(Sun) 17:55:59 編集(投稿者)

    ザビビのふくろうさん、レスありがとうございます。

    No31431に返信(ザビビのふくろうさんの記事)

    > みのりさんはやっぱり心がやさしい人なんですね。
    > 私と発想が違う気がします。
    > 実は私はパニチェさんと同じく死刑については存置派なんですが、世界の趨勢から見たら、これは非人道的とされる考えだと思われるんですね。
    > 日本でも特に法学に詳しい人たちほど死刑廃止派(人権派?)が多い印象があって、私は以前別の掲示板でバトってたことがあるんです(笑)


    ザビビのふくろうさんは、死刑について存置派なのですね。
    たしかに法学に詳しい人ほど死刑廃止派が多い印象は私もあります。

    死刑廃止派の方々は、どういった理由でそのように考えられていたのか、ザビビのふくろうさんが議論された方々の見解を差し支えなければ教えていただけたら嬉しいです。
    よろしくお願いします_(._.)_


    先日、パニチェさんとここでやりとりした通り、私は死刑制度については強い肯定はできずとも完全に否定もできない、といったところです。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%91%E7%BD%B0#%E5%88%91%E7%BD%B0%E6%A8%A9
    ===
    刑罰の本質
    刑罰については、絶対主義、相対主義、併合主義の3つの立場がある。

    絶対主義
    刑罰は正義を回復するための道義的必要に基づく応報であり、犯罪を行ったから罰するものであるという立場を絶対主義という[3]。絶対主義は絶対的応報刑論を内容としている[3](応報刑論を参照)。絶対的応報刑論の論者としてカントやヘーゲルがいる[4]。
    相対主義
    刑罰の合目的性・有用性から刑罰は犯罪を行わせないために罰するものであるという立場を相対主義という[3]。相対主義は目的刑論を内容としている[3](目的刑論を参照)。
    相対主義には一般予防論と特別予防論がある[4]。
    一般予防論とは、刑罰は犯罪者を処罰することにより社会の一般人を威嚇し犯罪が発生することを抑止する目的をもつものであるという立場をいう[4]。一般予防論は中世における不合理で残虐な刑罰を批判し、相対主義によって刑罰の合理化や緩和化を図ろうとしたもので、一般予防論の論者としてベッカリーアやフォイエルバッハがいる[4]。
    特別予防論とは、刑罰は犯罪者を処罰することにより犯罪者自身を改善するもので、それによって将来の犯罪を抑止する目的をもつものであるという立場をいう[4]。特別予防論の論者としてリストやフェリーがいる[4]。
    併合主義
    絶対主義と相対主義の両者を統合し、刑罰には正義の回復と合目的性のいずれも存在し、犯罪を行ったがゆえにかつ犯罪を行わせないために刑罰は存するという立場を併合主義という[3]。
    20世紀のヨーロッパ各国での刑法改正作業では応報刑論と目的刑論が対立していたが、応報刑論者も刑罰による犯罪者の改善の必要性を承認するようになったため併合主義が通説化した[4]。
    ===

    このうちのどれかに(無理にでも)当てはめるとしたら、私は三番目の「併合主義」になるのかもです。

    現状、死刑が犯罪抑止力になってないどころか、死刑になりたくて殺人する人もいることを思えば、死刑への疑問が出ます。
    しかし、被害者家族の心情を思えば、存続が必要なのだろうと思います。
    また、死刑に代わり完全無期懲役刑のみになったとしたら、死なずに済む上、寝食とそれなりの人道的な扱いが保証されることで、凶悪犯罪が増える懸念があります。
    この最後の懸念は、無期懲役刑のみになったなら必ず発生してくると思うのです。
    なので、死刑廃止について簡単に賛成はできないと考えています。

    とはいえ、相手が犯罪者とはいえ、国家として人命を奪うことの是非についても考えてしまいます。
    もし冤罪だとしたら、無期懲役なら命だけは助かりますし、支援者の力で無罪になることというのもあります。
    ほんとうに難しいです。

    > 情報ありがとうございます。
    > 私もアニメは一応見ていますが、原作を未読なので、今後がどうなってるのかわかりません。
    > ただ、もちろん人間の時から救いがたい犯罪者だった鬼もいますしね。そもそも鬼舞辻無惨みたいにね。
    > ただ、憎しみは抱き続ける本人が辛いですし、いくら憎んでも無意味だと思える犯罪者もいますから、解放される方が救いにはなるような気がします。

    そうかもしれないですね。

    >>最後に・・
    >>慈悲は単なる同情ではなく智慧とともにあるもの、というところから私の好きなお話に、
    >>幼子を亡くし悲しみにくれるキサーゴータミーという女性が仏陀から説法を受け、悲しみを乗り越え出家する、というのがあります。
    >>(5世紀に書かれたものなのだそうで、仏陀直接のお話ではないようです。)
    >
    > うろ覚えですが、私も読んだ気がします。
    > 智慧かー
    > 難しいですね。
    > 何か金八先生みたいになってしまいますが(笑)
    > 炭治郎もそうかもしれませんが、やっぱり人は悲しみを知る人こそがやさしくなれるのでしょうか。
    > 智慧は必要条件なのか十分条件なのか…?
    > 智慧浅き私にはわかりません。
    > ただ悲しみも受けとめ方でその意味が変わることは確かでしょう。
    > そこに智慧が関係するのでしょうかね?
    > 仏教を学べばわかるのかなー?

    私は仏教もぜんぜんわからないんです。。
    でも、単なる同情と仏教での慈悲との違いは、仏教の慈悲は智慧から生まれるものとされているらしいのです。
    ニーチェが同情について、それは自己愛から生まれるものであると批判しているのともどこか似ているようにも私としては感じます。
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