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古典か新作か
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□投稿者/ 田秋 -(2023/07/02(Sun) 21:45:46)
| 2023/07/03(Mon) 20:11:17 編集(投稿者)
昨日のジャズのライブ、話の時間が結構ありました。結果、後半はマキ(巻き:急ぐという意味)になりましたが。その中で浜崎さんは、もっとオリジナル曲の演奏があって良い、ということを言っていました。 多くのジャズプレーヤーは作曲もします。アドリブ自体、一種の作曲ですから。 そこはクラシックプレーヤーとの大きな違いです。
最も感情移入出来るのは自分の曲だからとも言っていました。これは半分賛同できます。というのは共演するプレーヤーにとっては自分の曲ではないですから。しかし「ここ、どういう感じ?」と聞くことができます。ですから7〜8割賛成かな。
そもそも全ての古典、スタンダードナンバーは嘗ては新曲でした。今はわびさびを醸し出す仏像も悠久の歴史を演出する法隆寺もピラミッドも出来立てホヤホヤの時代があったことを思えば、新曲や新作はもっと受け入れられてしかるべきなのです。
とは言っても時代の評価を得た作品群に挑戦するのは並大抵のことではありません。「中小企業白書2006」によれば、日本の新規開業企業は、4年で5割以上が廃業するそうです。「ああ、5割以上が廃業するのか」という感慨だけではすみません。その現実のウラには生活がかかっている家族がいるですから。
バッハやモーツァルト、ベートーベンを相手に自分の曲が 200年後に古典として残る自信があるクラシックの作曲家がどれ程いるでしょうか。
どの分野の芸術にしても創り手よりも受け入れ側の方がどうしても保守的になります。音楽で言うなら初めて聴く曲よりも、耳に馴染んだ曲の方が安心します。この「安心する」というのが殊の外重要なファクターになります。逆に言えば、その逆風を乗り越えたものにのみ、「古典」という称号が与えられるのかもしれません。
Wheather Report:Can it be doneです。 https://www.youtube.com/watch?v=fEurj-jAL6Y
作曲者の新曲に対する愛おしさ、希望、意気込み、そういう気持ちだと思います。
That new song, that's never been in the air. 途中のこの歌詞が大好きです。
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