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■34843 / inTopicNo.97)  田秋さんへ
  
□投稿者/ akaimi -(2023/10/30(Mon) 18:34:31)
    田秋さん、ありがとうございます。

    独特の食感も楽しめるアイスなのですね♪

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■34864 / inTopicNo.98)  
□投稿者/ 田秋 -(2023/10/31(Tue) 14:37:32)
    物の色というのも考えてみれば「それは本当にその物の色と言えるのか?」という疑問が湧いてきます。

    太陽光というのは色々な波長の光が含まれていています。例えば赤く見える物はそれに当たった光のうち赤以外の色を吸収してしまい、吸収されなかった赤だけが反射され、それが目に入り赤く見える訳です。そうすると見ているのはその物の色というよりその物に吸収されさなかった赤色(の波長の太陽光)だとも言える訳です。当てる光を弱めるとその物も暗い赤に見えてきます。元の赤と暗めの赤とどちらがその物の本当の赤なのか?当てる光の量によってその物本来(?)の色が変わるのか?と段々それの色について、自信がなくなってきます。

    鏡というのはガラスの裏面に銀を蒸着(付着)させて作ります。滑らかな銀面は殆ど光を吸収することなく正確に反射するので、例えばそこに自分の姿を見ることが出来る訳です。しかし常識ある人ならそこに左右逆になった自分が実在するとは思いません。また、鏡は何色でしょうか?と問われてもすぐには答えられません。

    話は飛びますが、そのように考えてくると、色に関してはカントの「物自体」という考えはわかる気がします。
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■34903 / inTopicNo.99)  白川文字学
□投稿者/ 田秋 -(2023/11/03(Fri) 21:57:51)
    2023/11/03(Fri) 23:13:51 編集(投稿者)

    前期に引き続き、後期も大阪学習センターで漢字の面接授業を受けます。今期は2度受けることにし、1回目は明日明後日です。講師はいずれも立命館の先生で白川静の流れを引き継いでいます。

    漢字は面白いです。例えば「口(くち)」という字、これは象形文字です。そして「口」は漢字の部品として多く使われています。ところが、右、召、古、言などに含まれる口はいわゆるマウスとしての口ではないのです。

    後漢の許慎が説文解字を著しました。これは漢字の世界では聖書みたいなもので、その後の字典の基礎となりました。その時許慎は漢字に含まれる口は全てマウスの口だと解釈しました。

    清代に甲骨文字が発見されました。以後どんどん発掘され研究材料は飛躍的に増え、研究も格段に進みました。

    その結果、多くの漢字に含まれる「口」は祝詞(のりと)を入れる器だということが分かってきました。甲骨、金文にアルファベットのUの字の中ほどに横棒を引いたような文字(下図左)が出てくるのですが、研究の結果、これは祝詞を入れる器であることがわかってきました。

    例えば「言」という字、下の口は祝詞を入れる器、その上の部分は入れ墨を入れる大きな針を表しています(下図右)
    。この誓いの言葉に違うときは入れ墨の刑罰を受ける、という意味を表しているのです。
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■34925 / inTopicNo.100)  孟子はひどい奴だ
□投稿者/ 田秋 -(2023/11/04(Sat) 20:30:05)
    さすが、異端扱いに慣れている白川派の先生です。孟子といえば孔孟と並び称され、性善説を唱え仁義による王道政治を目指した儒家の最も主要な代表的人物です。

    講義の途中で上の発言が飛び出したのですが、そのどこがひどい奴なのかというと、先生によればこういうことらしいです。当時孟子を中心とする孟子学派というものがありました。そしていろんな国の王様に若い孟子学派を売り込みにいくのですが「もし雇ってくれないのなら、他の国へいって、あなたはひどい王様だと触れ回りますよ」と脅迫まがいの行為をしていたというのです。

    ボクはそういう文献にはお目にかかっていませんが、きっとそういう文献があるのでしょう。とにかく孟子を真っ向からひどい奴だと言った人を初めて見ました。

    大学はいいですね。その先生の主張を堂々と公言できます(勿論批判は覚悟の上です)。高校までは教科書検定というのがあり、文部科学省という役所が目を光らせているので、検定に合格した教科書に沿って授業を行わなければなりません。
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■34948 / inTopicNo.101)  私は私ではないかも
□投稿者/ 田秋 -(2023/11/06(Mon) 15:09:06)
    レジリエンスの講義の第7回は体内細菌の話でした。

    人間の体内には膨大な数の微生物がいて、その数は数百兆単位、重さにすると数キロにもなるのだそうです。微生物の遺伝子総数は約300万個、対して人の遺伝子は約2万個なので、遺伝子数の比率を取れば体内微生物:人=150:1ということです。パーセンテージで表せば体内遺伝子総数に占める人の遺伝子総数は0.666…%となります。しかも体内微生物というのは人と関係なく生存しているわけではなく人と共生関係にあります。共生というのはgive&takeということです。

    具体的にどの微生物とどのような共生をしているのかはまだよくわかっていないようですが、仮に人の思考や感情に何らかの形で関係しているとなると、もはや私は私であると言えないのかもしれません。
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