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自身の私生活に対して投げる変化球
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□投稿者/ 悠 -(2018/07/06(Fri) 22:03:46)
| ぼくは38歳の独身で一人暮らし。結婚は半ば諦めています。結婚はしないの?と周りに言われますし、希望もしているのですが、38歳の行き遅れ事故物件に寄り付く物好きはいないので生涯独身がもう見えています。
それでも今の生活に精神的な潤いが足りていないのは自覚しているので、今まで挑戦したことのなかったものをやろうと思い立ち、花を育て始めました。
五月下旬にスーパーの敷地の端にある花屋でバラの鉢を買いました。 何を血迷ったかバラなんですよ。むさ苦しいおっさんの分際がバラ。てゆーかなんで花にしたのか今でもわかりません。プチトマトとか実益があるものも選択肢にあったはずなのに。 バラは昔から好きでしたが、食べられるトマトが選ばれなかった理由はよくわかりません。
鉢もおかしな基準で選びました。 既に花が咲いてるもの、蕾をつけているものは選ばず、ただの葉っぱの鉢を買ってます。「なんてゆーか、君の将来性に期待したいんだよね。君がどんな風に咲くのかゼロから見たいんだよね」とかよく分からんことを考えた記憶もあります。名前は「美女と野獣」にあやかりベルと命名しました。
鉢を買ってから一ヶ月半。バラは蕾をつけ、見事に咲きました。黄色のバラでした。
毎日水やりをして、まだかまだかと蕾がつくのを待っていた。蕾だと思ったら新しい葉が伸びただけだった。ついた蕾が大きくなり、黄色が見えてはしゃいでいたら開花した。次々と新しい蕾をつけては花開き、その一方で枯れてゆく古い花。
小さなベランダにドラマがあるじゃないですか。
「これは生命の歴史の縮図なのか?そんなでかいスケールがこんな小さなベランダで起こるのか?マジか。やべーよ。すげーよ。地球ってミラクルかよ。これからはベランダのことはミラクル地球と呼ぼう。」
大袈裟ではありますが、間違いではないんだろうと考えていたり。
38の独身は有意義な時を過ごしています。
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