□投稿者/ 田秋 -(2025/03/02(Sun) 11:23:05)
| おはようございます、パニチェさん
今回は海の方には行かなかったのでポートタワーは見ませんでした。ただトリックアート館にはこんなポートタワーの絵がありました。 kobe-ijinkan.net/md/event/2023/11/13/4347/
=== 花籠顛末記 === 有馬温泉に着いた日、町を散策していたら有馬篭という店があった。調べると秀吉と共に有馬を訪れた千利休の求めによって、茶道具として作られた竹細工ということである。店内には色々な竹細工が並んでいたが、その中で虎竹で編んだかなり大ぶりな花籠が目を惹いた。それは花台の上に置いてあり、生け花というより摘んできた花をただ挿しただけという感じで飾られていた。気に入ったがちょっと高かったのと神戸でショルダーバッグを買うかもしれないのでここはまだ節約かなあという思いもあり、悩んだ末買うのをあきらめた。
次の日、三宮のアーケードをぶらぶらしていたら骨董の店を見つけちょっと入ってみた。陶器や漆器などが置いてあり、その中に輪島塗の一角があった。まずそこで目についたのが赤い吸い物椀で蓋に芭蕉の俳句「古池や・・・」が沈金で書かれていた。店主に聞くと明治初期のもので当初2〜30客作られたが、その後売りに出されバラバラになりうちには2客残っている、とのことだった。次に同じく輪島塗の一人用お膳を見つけた。ここでハタと閃いた。このお膳を花台として昨日の花籠を載せたら素晴らしいじゃないか!店主に聞くと今時一人用お膳でご飯を食べる人なんていない、花台に使うのも勿論アリだとのこと。翌日午前中は北野の英国館やウロコ館に行き午後は遅くならないうちに帰る予定だったので、花籠を買いにもう一度有馬温泉に戻ることにした。
翌日(即ち昨日)、午前中は北野観光をし、午後有馬温泉の有馬篭の店へ戻り、諦めきれなかったことを伝え購入の運びとなった。花籠の中には太い竹で作った花瓶がありそこに花を生けているのだが、店の人は床の間に飾る時は花籠が花台の役目をするので特に花台は要らないと言う。「ええ〜」と思ったが今さらお膳を返す気にもならないので花籠もお膳も買って帰った。
いつも花を買う花屋のおばさんに、有馬籠を買ったこと言い、そこで撮った写真を見せ、活ける花を選んでもらった。ここのオバサンは花台があった方が良いと言う。多分有馬籠の店のオバサンが言うことが正しいのだろうが、詰まるところどっちでも良いのだと思う(ことにする)。
今回の旅行も色々経験したが、出発する前の計画にはなかった花籠+花台が一番の記念になり思い出にもなった。写真左は買った店で、右が自宅。
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