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最高善についてのカントの記述1
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□投稿者/ pipit -(2020/07/14(Tue) 17:30:15)
| 最高善の概念も時系列的に変化してるかもですが、 『純粋理性批判』に載ってる、最高善についての文章を引用します。
カント自身の文章を、中山元先生が訳したものです。
『ところで叡智的な世界、すなわち道徳的な世界の概念においては、道徳のすべての障害、 すなわち人間のもつ自然な〈心の傾き〉を無視するのであるが、 この道徳世界においては、道徳性と比例的に結びついた幸福の体系というものが必然的なものであると考えねばならない。
それはこの世界では人間の自由はある程度は道徳的な法則によって動機づけられると同時に、ある程度はこれに制約されることによって、すべての人々の幸福の原因となるはずだからである。
理性的な存在者は、このような原理に導かれて、自分自身の福祉と、他者の永続的な福祉の創始者となるはずだからである。』
『純粋理性批判7』カント、中山元先生訳、p184
次に続きます。しばらく後で投稿します。 みなさまおつかれさまです。
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