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No24412 の記事


■24412 / )  グローバル化とローカル社会
□投稿者/ 田秋 -(2022/07/07(Thu) 10:40:55)
    2022/07/07(Thu) 10:43:09 編集(投稿者)

    おはようございます、floraさん

    昨日の人類学は「グローバリゼーションとローカル社会」でした。話のポイントはいくつかありましたが、興味を惹いたのは、グローバリゼーションはローカル社会を淘汰するか?という話題でした。淘汰されるという考えに対し、講義の先生はそうでもないという主張で、例としてマクドナルドの世界展開を例に挙げていました。

    確かにマックは世界中に展開していますが、だからといって世界の食卓を独占したわけでもありません。また100%ビーフだとインドでは売れないので野菜とチキンのパテを挟んだハンバーグ(?)を売っています。ファーストキッチンに対抗してスローフーズの運動が起こったり、日本では喫茶店や休憩場としてのニーズもあります。こういうのをグローバリゼーションの地域化、土着化といいグローカルゼーションという言葉もあるようです。

    さてオーケストラの世界はどうかというとグローバル化の波は確実に押し寄せています。沢山の学生が留学し世界各国の優秀な先生の下で修行します。想像してみて下さい、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、オーストリー、ロシア、ハンガリーでそれぞれ学んだ若い音楽家が一つのオーケストラに入った時、そのオーケストラの音は一体どういうものになるでしょう。

    私見ですが、ベルリンフィルはそういう音だと思います。所謂グローバル化した音です(ここではいい意味で言っています)。あそこは筋金入りのグローバル化です。昔は、ドイツのオケは重厚、フランスのオケは軽妙洒脱、アメリカのオケは煌びやか、ロシアのオケは力ずく(?)となんとなくわかりました。今はどこのオケの演奏か、演奏だけではわかりません。

    今世界の一流のオケでローカル色をよく保っているのはウィーンフィルだと思います。オケの機能としてはベルリンフィルが断然上だと思いますが、出てくる音楽はまた別で、味というか色というかそういうものがあります。音の均質化というのはそういうものが無味無色になります。それが悪いかと言うとそうでもなく、まっさらなキャンパスのようなものだと思います。ウィーンフィルの場合、キャンパスが最初から薄くウィーンフィル色に塗られているというイメージです。昔はどこのオケにもそういう色があったように思います。

    写真は梅干しの天日干し。今日から三日間です。今日だけ夜は家の中に入れます(とレシピに書いてあるので)。
    ネットにピントが合ってしまいましたぁ・・・
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umebositennpibosi.jpg
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