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No20971 の記事


■20971 / )  思い出す感性論
□投稿者/ pipit -(2022/02/20(Sun) 13:02:05)
    さあ、次です。
    まだ「根拠づけの館」に入る前の、カント校長先生のお話が続きます。長くて貧血で倒れる人出てない?

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    読んでる場所の参考★中山元先生の段落タイトルリスト参照
    @ 超越論的な根拠づけ一般の原理について
    1.根拠づけ [=演繹] の定義 129
    2.超越論的な根拠づけの役割 130
    3.アプリオリな概念の超越論的な根拠づけの必要性 131
    4.純粋でアプリオリな概念の根拠づけの性格 132
    5.超越論的な根拠づけの必要性 133
    6.空間と時間の役割の再考134★
    7.知性の難問 135
    8.カテゴリーの〈威厳〉136

    ※『純粋理性批判』カント/中山 元先生訳 全7巻の目次とタイトル・リスト参照

    https://www.kotensinyaku.jp/common/guide/pdf/kant01-07.pdf

    --------------------------------

    6.空間と時間の役割の再考134★

    J. M. D. Meiklejohnさんの英訳

    We have been able, with very little trouble, to make it comprehensible how the conceptions of space and time, although à priori cognitions, must necessarily apply to external objects, and render a synthetical cognition of these possible, independently of all experience. For inasmuch as only by means of such pure form of sensibility an object can appear to us, that is, be an object of empirical intuition, space and time are pure intuitions, which contain à priori the condition of the possibility of objects as phenomena, and an à priori synthesis in these intuitions possesses objective validity.

    https://www.gutenberg.org/cache/epub/4280/pg4280-images.html#chap39

    上記英訳のDeepL機械翻訳の日訳
    『我々は、空間と時間の概念が、アプリオリな認識であるにもかかわらず、必然的に外的対象に適用され、すべての経験から独立して、これらの合成的認識を可能にしなければならないことを、ほとんど苦労せずに理解させることができた。なぜなら、このような純粋な形式の感性によってのみ、対象がわれわれに現われ、すなわち経験的直観の対象となりうる以上、空間と時間は純粋な直観であり、それは現象としての対象の可能性の条件を先験的に含んでおり、これらの直観における先験的合成は客観的妥当性を有しているからである。』

    ================
    pipit雑感
    カント先生の感性論の振り返りですね。
    感性論のときはある意味簡単やったなー、と。
    現に感性的に与えられてるものを見てみればいいのですからね。(たしかカントは解明というワードを使用してたような。)
    知性による概念も現に自分内に与えられていますが、その概念に客観的妥当性を主張するための「権利づけ」(=根拠づけ)を今からしようとするのですからね。


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