(現在 過去ログ2 を表示中)

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

No19915 の記事


■19915 / )  検索してて
□投稿者/ pipit -(2021/12/14(Tue) 18:25:48)
    検索してたらヒットして、読めるのかなぁ
    論文審査の文章が載ってたので、気になった箇所を抜粋引用させていただきます。

    https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1500457/lit0185_review.pdf

    カントの超越論的観念論についての考察 : 『純粋理 性批判』における認識と存在の関係
    朴, 修範さんの

    論文審査の結果の要旨からの抜粋引用

    > カント哲学に関する従来の解釈史においては、カント の基本的立場を観念論か実在論かという二者択一の問題として解釈しようとするのが一般的で あったが、本論文はむしろ超越論的観念論が同時に経験的実在論であることをカントの知覚概念 および世界概念に定位して明らかにする。本論文は、第一部「認識と存在」(第一章から第四章)と 第二部「超越論的観念論と世界」(第五章から第八章)の二部構成になっている。<

    > 第二章では、「 物自体」および「触発」というカント認識論の根本的アポリアについて考察し、触発とは物自体の 存在を前提するという従来の実在論的解釈の誤りを指摘しながら、二者択一的な問題設定そのも のの克服を目指す。<

    > 従来の一般的解釈のように『批判』の「超越論的感性論」と「超越論的分析論」の みを視野に収めるだけでは超越論的観念論の核心の把握が困難であることが明らかになる。それ ゆえに第二部は、「超越論的弁証論」における「世界」概念にまで視野を広げることによって、認識 と存在に対する「世界」概念のもつ意義を解明する。<

    > さらに第七章においては、まさにその「世界」概念がカン トの経験の理論の中で占める位置を考察し、現象の認識問題および存在問題と世界との関連を解 明し、ひいては超越論的観念論と世界の関係を明らかにする。<

    > 以上のようなカントの超越論的観念論の解釈から次の二点を結論づけることができる。第一 に、カントの経験の理論は伝統的意味での観念論でもなければ、その対極の実在論でもなく、む しろ観念論と実在論の間にこそ自らを据えるものである。第二に、カントの認識論は、経験の可 能性を超越論的に問うことによって、出発点の経験から乖離するのではなく、むしろ再び経験の 地平としての世界へ還帰する哲学である。本論文は、『純粋理性批判』の超越論的観念論に新た な光を投げかけ、従来のカント解釈の一面性を刷新し、カント解釈に新機軸を打ち出した業績と して高く評価できる。<

返信/引用返信 削除キー/


Mode/  Pass/

TOP HELP 新着記事 トピック表示 ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -