■19140 / ) |
Re[19]: ロムしてくださっている皆さんへ
|
□投稿者/ ヴィランの梟 -(2021/11/20(Sat) 02:45:23)
| 以下は厳密な論証ではなく、あくまでわかりやすさを優先した説明です。 ****************** 【類比による説明】 時間空間の限界が宇宙の限界を意味する。 時間空間あるところに宇宙があり、宇宙あるところに時間空間はある。 すなわち、時間空間と宇宙は共在である。 それゆえ時間空間以前の宇宙などというのは語りえない。 語ろうとしても無意味である。
【『論考』の思想】(梟による解釈) 言語の限界が世界の限界を意味する(cf:T.5.6)。 言語あるところに世界があり、世界あるところに言語はある。 すなわち、言語と世界は共在である。 それゆえ言語以前の世界などというのは語りえない。 語ろうとしても無意味である。
【『論考』の思想からの帰結】 仮に「先言の〈私〉」が存在するとしよう。 それは、言語以前の存在者であり、したがってそれについて語ろうとすることは言語以前の世界について語ろうとすることである。 しかし、そのようなものについて、語ろうとしても無意味である。 (それは、時間空間(宇宙)以前の存在者について語ろうとすることと類比的である)
|
|