□投稿者/ キティダニエル -(2021/09/22(Wed) 09:13:19)
| 小生は文学少年であった過去は無いが、2003年の芥川賞受賞作「蹴りたい背中」
はいつか読もうと気に留めていた。案の定この間単行本の状態の良いのが300円で手
に入ったので一気読みした。ここで登場する主人公ハツこと長谷川初美はクラスで疎外
されているという設定になっており、友達がいないのを気にする毎日である。しかしな
がら副主人公のオタク少年ニナガワ(=蜷川智)はどんなに疎外されていても一向に平
気である。日本の教育はハツを善しとしニナガワを善しとしないが、そもそも人間関係
にエネルギーを割き過ぎることを前提にする日本の教育システムはどこかおかしいので
はないか。
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