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Re[36]: Z 第一部 説話[12] 俳優について
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□投稿者/ パニチェ -(2021/09/12(Sun) 15:59:00)
| みのりさん、レスありがとうございます。
■No16221に返信(みのりさんの記事)
> ワーグナーという特定の人物を離れて考えてみても、ニーチェが語りそしてパニチェさんが書かれているような表現者というのはたしかにいると思います。 > 自分を称賛してほしい欲で表現する人、ですね。 > 道化師というのは称賛を求めるのでなく、表現するというその役割を第一義にしている表現者であり、それをニーチェは軽蔑しない、ということなのですね。 > 今日読んだ中に、道化師は出て来ていて、よくはわからなかった部分なので、教えていただいてありがとうございます。
どういたしまして。あくまでもパニチェ流解釈でしかないですけどね。^^ ちなみに白水社版の訳注では「毒もつハエども」は世論をリードするジャーナリストや評論家となっていました。
パニチェ流解釈の「市場のハエ」は以下の通りです。
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Panietzsche Room > ニーチェU > 第八章Zの動物たち > 12.蝿 より
俗世間(市場)にいる最も一般的な民衆のことであり、賤民的かつ近代的、卑小にして憐れむべき者たち。 高等な人間たちにたかり、その血を欲するため煩わしいだけの存在である。
彼らは高等な人間たちを神仏に追従するかの如く賞賛したり、その臆病さのために愛嬌を羽音の唸りの如くふりまく。 やがて彼らは、高等な人間たちの前で己の卑小さを感じ、軽蔑されているかのように考えるにいたる。
挙句の果てに、彼らの有する低劣さから軽蔑に対抗するため、復讐という名の毒を撒き散らすのだ。 一匹づつハエどもを叩き潰すには、あまりにもその数が多過ぎる。 高等な人間たちにすり寄る隣人は毒バエであり、ツァラトゥストラは孤独の中に逃れることを説く。
高等な人間たちはハエ叩きとなる運命にない。 孤独という荒々しい強風のもとでは卑小なるハエはすり寄ることさえできない。 そのような場所へ一時退避することを勧める。
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