□投稿者/ うましか -(2021/09/09(Thu) 01:16:16)
| >また沼を飛びこえようとしたこともあります。たいして大きくないとたかをくくったのですが、馬を跳躍させてから勘違いに気づき、空中でぐるっと向きを変え、元の場所に戻りました。もっとしっかり助走するためです。ところが二度目の跳躍も力及ばず、対岸を目の前にしてどぼん。首まで沼に浸かってしまうというお粗末なことに。このとき後ろで結んだ髪を、膝ではさんだ愛馬もろともこの豪腕で引っ張りあげなかったら、一巻の終わりだったでしょうな。<
→ビュルガー『ほら吹き男爵の冒険』、酒寄進一 訳、光文社古典新訳文庫、p.68
ビュルガーはカント『純粋理性批判』(1781年)を1786年には愛読しており、1787年には、あのゲッティンゲン大学で『純粋理性批判』の講義をしていたとのこと。(『ほら吹き男爵の冒険』「解説」のp.246-p.247を参照)
|
|