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No15611 の記事


■15611 / )  Re[42]: 身振り
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/08/15(Sun) 16:41:20)
    「私」にかかわる〈自〉〈己〉〈他〉〈我〉〈自分〉〈自我〉〈自己〉〈自身〉、これらの語のわたしの意味はひとまずできたかな。でもねこういうのって現象学のを読んでるなかでわたしに思われたもの。っていうか、こう見ることによってメルポンのを捉えることができるんじゃないかな、っていう感じのかな?

    メルポンの『知覚の現象学』のなかに次のような記述がる。
    【…身振りの意味は与えられるのではなくて了解される、つまり、目撃者の作用によって捉え直されるのである。…】(MP8)
    【…言葉は正真正銘の身振りである。身振りがその意味を含んでいるように、言葉もまたその意味を含んでいる。そしてこのことがまさに意思伝達を可能ならしめるものなのである。私が他人の言葉を理解するためには、もちろん彼の語彙と統辞法とが私にとって「既知」でなければならない。しかしこのことは、他人の言葉の作用が私のうちにそれと連合する「諸表象」を引き起こし、こうした「諸表象」の集まりがついに語り手におけるものとの「表象」を私のうちに再生産するに至る、ということを意味するものではない。私が最初に交信するする相手は「表象」や思想ではなく、語る主体であり、ある一定のありよう(style d’étre)であり、彼がめざす「世界」である。他人の発言を促した意義志向が顕在的な思想ではなくて自己を充たさんとするある欠如であるのと同じように、この志向を私が受け継ぎ引き受けるということは、私の思惟の作業ではなくて、私自身の実存の同時的な転調であり、私の存在の変換なのである。…】(MP9)

    メルポンの本に『LA STRUCTURE DU COMPORTEMENT』っていうのがあって、訳は『行動の構造』。
    [comportment]を調べたら「行動」って訳されるほかに「振る舞い」「言動」「発声」「身性」とも訳されてる。

    ちなみに「はじめて出会う心理学」っていう本のなかでは、〈言語、行為、表情、仕草、生理的変化〉を総称して「行動」って言う見たい。どっちが先かわかんないけど。

    メルポンの「身振り」のなかには「言葉」も含まれてるっていうこと。

    (MP8)の言葉をかりると「メルポンの身振り(記述)の意味は、わたしの作用によって捉え直されているのである」っていうことになるのかな。
    ここでのわたしの物語りはほとんどがこれ。
    あ、“わたしの”じゃなくて、“現象学のわたしの”っていう表言のほうが正確なのかも。

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