■15489 / ) |
Re[11]: pipitさんへ
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□投稿者/ おくたがわ -(2021/08/09(Mon) 09:58:01)
| ■No15485に返信(pipitさんの記事) おはようございます > あ!そういえば、中山元先生の第一巻のp72に、 > カントの文章で物体についての記述が少しだけ載ってるのみつけました。 > 中山元先生独自段落037です。 > 参考になるか否かわからないのですが、書きますね( ^ω^ )
これはズバリではないでしょうか。 『[ここで一つの思考実験をしてみよう。]まずわたしが物体について心に描くさまざまな像のうちから、実体、力、分解可能性など、知性[=悟性]が考えだしたものを取りのぞいてみよう。次に物体の像のうちから、不可侵入性、硬さ、色など、感覚に属するものを取りのぞいてみよう。それでもこの経験的な直観のうちにはまだ何かが残っているのである。それが物体の〈広がり〉[=延長]と〈形〉である。この二つは純粋な直観に属するものである。この純粋な直観というものは、知覚や感覚が現実的な対象をもっていない場合にも、感性の単純な形式として、心のうちにアプリオリに存在しているのである。』
空間というアプリオリな形式で物体が捉えられる以上、物体について実際の経験がなくとも、空間上に占める「広がり」だけは必ずあると想定できる。物体という概念には広がりという概念が必ず結びついていることをアプリオリに見出せる。
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