□投稿者/ パニチェ -(2021/07/18(Sun) 07:50:45)
| 少し遡りますが、白水社版のツァラトゥストラにある訳注がコンパクトで説得力があったので参考までに引用しておきます。
存在の腹 『存在の根源、つまり宗教家や哲学者の考える超越的世界。ニーチェによれば、生命の主導原理は肉体であり、精神、知性は、補助手段に過ぎない。ところが肉体が疲労すると、精神はそれを覆い隠すために超越的世界を捏造し、それがより価値ある世界であるかのように、肉体を説得するのである。(白水社刊 薗田宗人訳「ツァラトゥストラ 訳注」より)』
この前段に『ひと跳びで、命がけのひと跳びで究極のものに到り着こうとする疲労感、精神尽き果てたあわれな無知な疲労感、それがすべての神々と背後の世界を創ったのだ。(同書)』があることからしても上記の訳注が説得力があり、先の私の解釈はちょい飛躍し過ぎでした。すんまそん。^^;
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