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No14960 の記事


■14960 / )   Z 第一部 説話[3]
□投稿者/ みのり -(2021/07/16(Fri) 13:07:57)
    説話[3]背後世界論者たちについて

    ・・・・・
    13 わたしの言うことを信用せよ、わたしの兄弟たちよ! 身体に絶望したのは、身体であった、─ 身体こそが、昏迷せる精神の指でもって、最後の壁を手探りしたのだ。

    14 わたしの言うことを信用せよ、わたしの兄弟たちよ! 大地に絶望したのは、身体であった、─ 身体こそが、存在の腹が自分に話しかけてくるのを聞いたのだ。
    ・・・・・
    『ツァラトゥストラ』上 ちくま学芸文庫 p57より引用

    13にある、身体に対する身体の絶望とは、自己に対する彼ら自身の絶望を意味する。
    14にある、大地に対する身体の絶望とは、自己存在の根源である大地(現実世界)が無力で病的な絶望的なものに化していることに絶望することを意味する。そして、その絶望により自ら(身体でもって)背後世界というものを作り上げ、背後世界からの啓示を聞いたと思い込む、そうしたことについて書かれていると思います。

    (同書 p329〜p330 訳注を参考にしました。)


    「存在の腹」ということについては、p330訳注にある「大地の或る秘められた醜悪な面」という解釈とは違う解釈をしてみました。
    そのほうが私としては合う気がしました。


    今日はここまでにします。
    難しいのと、まとまった時間がなかなか取れないのとで、ほんの少しずつしか進めないでいますが、ゆったりペースで進んでいこうと思います。


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