■14743 / ) |
『空間と時間を媒介にすることで』
|
□投稿者/ pipit -(2021/07/07(Wed) 09:37:41)
| 中山先生段落番号 134 カントの文章 『対象は、人間の感性の純粋な形式である空間と時間を媒介にすることで、初めてわたしたちに対象として現れることができ、これによって対象が経験的な直観の客体となることができるのである。』 『純粋理性批判2』カント、中山元先生訳、p99より引用 B122あたり
人間にとって、時間と空間はアプリオリ(経験に依らない)にもかかわらず、 どのように、経験的客体と関わりを持つのか、というと、 経験的客体成立の条件として、アプリオリな時間空間が関与してる、ということかな。
以上は直観に関与する時間空間についての話だけど、 今から読む『純粋悟性概念の演繹』は、 思考の範囲の話で、 アプリオリな純粋悟性概念(カテゴリー)が、どのように経験的客体との関わりを持つというのか、その関与の仕方は必然的な要素で構成されるものなのか、概念の使用法に客観に妥当すると主張できる権利、根拠はあるのか、 などについてのカントの論述、かな、と今の時点では思いました。
|
|