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No14456 の記事


■14456 / )  Re[27]: 永劫回帰の暗黒面
□投稿者/ みのり -(2021/06/26(Sat) 15:41:54)
    No14452に返信(パニチェさんの記事)
    > 2021/06/26(Sat) 11:36:04 編集(投稿者)

    パニチェさん、レスありがとうございます。

    > ■No14423に返信(みのりさんの記事)
    >
    >>パニチェさん、ありがとうございます。^^
    >>拝読した中の一部分を引用させていただきます。
    >
    > >>喉に噛み付くヘビとは永劫回帰のニヒリズム的側面の象徴であり、その克服は自ら噛み付かれたヘビの頭を噛み切るしかない。
    > >>ニヒリズムの超克は、さらに徹底したニヒリズムでしかありえず、またニヒリズムは外からの働きかけでは超克されえない。
    >
    >>蛇は永劫回帰のニヒリズム的側面の象徴なのですね。
    >>(たしかにどうしようもなく想像を絶する苦しみです。)
    >>克服するためには困難を極めても自分でするしかない、ということ。
    >
    >>強烈な印象を残す場面ですね。
    >
    > そうですね。ツァラトゥストラには印象的な場面がいくつもあります。
    > 一説によるとツァラトゥストラは第五福音書として書かれたそうです。
    > そしてこの福音書こそパウロやアウグスティヌスによって捏造された諸価値をパロディー化する「万人のための、そして何人のためのものでもない一冊の書」であるとのことでした。

    わ〜、挑戦的というべきかユーモアというべきか、どちらもなのかな、おもしろいですね。

    > 以下は私流の解釈ですが。。。
    > ニーチェの言うニヒリズムのとは『ニヒリズムとは何を意味するのか?──至高の諸価値がその価値を剥奪されるということ。目標が欠けている。「何のために?」への答えが欠けている。(力への意志 第2番)』とのことです。神が死んだ後は、生(人生)や世界に普遍的な意味や価値や目的もなくなる、この状態をもって『至高の諸価値がその価値を剥奪されるということ。目標が欠けている。「何のために?」への答えが欠けている。』と述べます。

    ニーチェの生きた時代は、科学その他の学問の発展の影響により、先鋭的な人々の意識の変化にも少しずつ影響を及ぼし始めた時代だったのでしょうね。
    信じて来た神の実在への疑問を感じたなら、これまで信じてきたものが剥奪されるかのような、目標を失うような心境になる人々も多かったのだと思います。

    > そしてニヒリズムには二種類あります。
    > 『ニヒリズム。それは二義的である、
    > A、精神の上昇した権力の徴候としてのニヒリズム、すなわち、能動的ニヒリズム。
    > B、精神の権力の衰退と後退としてのニヒリズム、すなわち、受動的ニヒリズム。(力への意志 第22番)』

    能動的ニヒリズムと受動的ニヒリズムですね。

    > 喉に噛み付いた蛇の頭を噛み切るのは上記のAの能動的なニヒリズムに当たります。
    > つまり生や世界に意味や価値や目的がないのなら、自らがその価値や意味や目的を付与し創造者となろうという決意をもって蛇の頭を噛み切る。
    >
    > この新たな創造者にとっては幾度となく同じ人生を歩む永劫回帰を告知する悪魔の囁き(悦ばしき知識 第341番)にも「然り!なんと神聖なことか」と応えることができる(運命愛)。
    >
    > ニーチェにとってこれがいつの日か世代に現れるであろう神なき時代の理想的人間像(既存の人を超克した)超人ってことになるんだと思います。

    ニヒリズムを忌むべきものとして捉えない、それが能動的ニヒリズムになるのかな、と思いました。
    生や世界に意味、価値、目的がないことを嘆くのではなく、「それなら上等だ!」と喜び、自ら価値創造をしていく。
    そして永劫回帰も運命愛として受け止めていく、そういう人が超人である、ということですね。

    受動的ニヒリズムというのは、逆に、生に意味や価値などがなくても諦める境地で無難に生きていこうというような姿勢を指すのかな、と思いました。
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