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No12814 の記事


■12814 / )  Re[46]: 想像
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/05/18(Tue) 20:19:52)
    意識作用の分節において、分節されるものとして「想像」っていうのあるってわたし思ってる。

    まず、「現象学事典」から書き写して見るね。短いから全部そのまま。

    《想像力 [(仏・英)imagination ]
     想像する能力。再生産的想像力と創造的想像力に分けられる。想像力は人間的識の本質的作用であるにもかかわらず、従来の心理学や形而上学は、想像力が身体と関わることから、これを低級な能力と見なしてきた。デカルトにおいて、想像するとは精神が己を物体に向け、その物体のうちに、精神自身によって理解された観念ないし感覚に知覚された観念に対応するものを、直観することのである。つまり心像は外部の対象と同じ資格のひとつの対象であり、想像することは、物体的なものの形ないし像を眺めることなのである。ベルクソンは、イマージュとは、観念論者が表象と呼ぶものよりは劣っている存在、つまり表象と事物の中間にある存在と考える。以上のように心像は従来、しばしば物ないし物のような存在と捉えられてきた。これに対し、現象学は、知覚と想像とは意識の対象に対するかかわり方が本質的に異なることを明らかにした。知覚は対象を現にここに存在するものとして定立するが、想像とは対象を無として定立し、現実を超え出る作用である。サルトルが主張するように、想像力は人間的意識の本質的作用であり、積極的に評価されるべきである。意識の非現実化する優れた作用である想像力は、現実世界との交通を遮断して、可能性の世界を開示する能力である。そしてこの能力をその存在の本質とする意識そのものが、すでに自由なのである。》

    とのことです。

    《可能性の世界を開示する能力》とか《自由》って、なんかいいよね。

    「想像」って、考えることや思うことの領域に属してるってわたし見てる。
    カントってpipitさまから教わったんだけど「構想力」っていう語になってると思う。同じかどうかわかんないけど、考えることの領域に入るんだと見てる。

    ちなみに、わたしのばあい「思考」の「思」と「考」は区別してる。
    「思」は「感情」と親しい関係にあるように見えてる。「考」はどうかしら?








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