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No12572 の記事


■12572 / )  Re[20]: 日蓮
□投稿者/ パニチェ -(2021/05/11(Tue) 21:05:06)
    2021/05/11(Tue) 22:15:05 編集(投稿者)

    No12566に返信(田秋さんの記事)

    こんばんは、田秋さん。レスありがとうございます。
    道元禅師の次が日蓮聖人なら、最後は白隠禅師あたりでしょうかねぇ〜。

    日蓮聖人は他宗派を批判した四箇の格言「念仏は無間地獄の業、禅宗は天魔の所為、真言は亡国の悪法、律宗は国賊の妄説」が有名ですね。
    まぁ今もそうですがいつの時代にも先行している伝統仏教というのは権威主義になったり形骸化したり堕落したりしてますから(例外なくこれも諸行無常だと思います)、後発の新宗派として既存仏教との差別化は必要だったんだと思います。

    日蓮は多くの宗派に分かれていることに疑問を感じ「釈尊の本位はどこにあるのか」を究めようようとし法華経に行きつきました。よく言えば革命家または原点回帰、悪く言えば少し過激(排他的)な原理主義者で、「立正安国論」は法華経(正法)に帰依することによって日本は理想的な仏国土となるという政治的な要素のある書で、田秋さんが共感される現実的な活動家でもあったように思います。

    あと宗派が起こったり流行ったりするのは時代背景の影響も強く、例えば浄土系仏教が民衆の間で広がったのは飢餓や飢饉のため明日の食い扶持すらままならない時代にあっては、庶民は学究や修行などできるはずもなく、ただ合掌して念仏を唱えるくらいしかできなかった農民の間で広がりました。

    日蓮聖人は飢餓や飢饉、疫病や災害が繰り返されるのは法華経に帰依せず、邪宗を重んじているためだと「立正安国論」で訴え、さらなる国難を予言したために迫害されます(伊豆流罪)。

    法華経はよく言えばマントラ的な要素(言葉の呪術性)まで取り入れた大乗仏教の集大成ですし、悪く言えば釈尊を極限まで神格化したSF小説みたいな大乗仏典です。
    仏教系の新宗教は日蓮宗から派生した新宗教が多く、宗派によって法華経の読み方や解釈が異なります(一致派と勝劣派)。身延山から袂を分かった日蓮宗の分派として日蓮本仏論を唱える富士門流(日興門流)があり、創価学会は発足当初はこの檀家組織でした。
    あと法華経&日蓮系の有名どころでは立正佼成会や霊友会などなどがあります。

    田秋さんが指摘される通り、心に染み入るような称名とは違って唱題は太鼓も入って妙法蓮華経に帰依(南無)する決意表明の如く力強く賑やかです。

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