□投稿者/ 田秋 -(2021/05/02(Sun) 13:57:51)
| こんにちは、パニチェさん
茂木健一郎氏の《ニーチェとワーグナー》という講演がYoutubeに上がってました。 https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/7801587.html
1時間半近くの講演、しかも茂木さんが結構早口で聞き取りにくい所もあり、ざっと聞いただけなのですが、ニーチェがワーグナーから離れて行った原因について彼なりの考えを述べていました。
心酔していたワーグナーに俗物性を感じそれが嫌になって去って行ったというのが定説です。茂木氏はニーチェが感じたワーグナーの俗物性を弁護しています。どういうことかと言うと、著作家は書物を残せばそれで良いのですが、オペラというものは作曲するだけではダメで、実際に上演する必要があります。が、そのためには莫大なお金がかかります。どうしてもお金が欲しくなります(茂木氏の表現は違っていましたがそういう趣旨)。援助してくれる金持ちには愛想がよくなりその辺りがニーチェには理解できず、ただの俗物に映ったのではないかという主旨です。
その他、オペラ作曲家として成功しワーグナー自身がお金持ちになってしまったのもニーチェが理想としたワーグナーではなくなってしまったのではないかということも言ってました。
実はニーチェはワーグナー自身を尊敬していたのではなくニーチェが理想としていたものをワーグナーに見出しそれに陶酔していたのだけれど、それが次第にニーチェの理想≠ワーグナーになってきた結果、ワーグナーから離れて行ったのではないかとっも言ってました(離れるどころか非難するようになります)。
あと実はニーチェはワーグナーの音楽を理解していなかったのではないか?とも言ってました。この辺りは即座には鵜呑みにできないのですが、よくわかりません。
茂木氏は高校時代にニーチェとワーグナーに出会い、そのことはとても良かったと言っていました。また、バイロイトによく足を運ぶワーグナー好きでもあるようです。
以下はボクのコメントです。 オペラの上演にお金がかかるのは本当ですが、それ故チケットも高いものとなり、その辺りが日本で中々オペラが浸透していかない一因となっています。
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