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No12101 の記事


■12101 / )  オペラなど
□投稿者/ 田秋 -(2021/04/22(Thu) 23:35:45)
    こんにちは、floraさん

    先日《西洋音楽史》の講義で「西洋音楽は外部の音を遮断して聴くけれど、日本の音楽は時として野外で演奏して風邪の音とか川の流れの音とかを音楽の一部にすることがある」という話があったことを書きました。

    それとは別に《舞台芸術の魅力》という授業も取っているのですが、そこの先生は違うことを言ってました。それはオペラについての話なのですが、ワーグナー以前のオペラというものは以下の様だったそうです。

    まず、オペラ劇場において主役は舞台ではなく観客席だったのです。オペラが始まっても観客席は暗くならず煌々と灯りが点いています。何故かと言うと劇場においては誰が何処に居るかがわかることが重要なのであり、着飾った姿を見せることが肝要なのです。遠ければ会釈をし近ければ挨拶をし世間話をします(オペラは既に始まっています!)。観客はボックス席でコーヒーを飲み、雑誌を読み、隣人と会話を楽しみ、自分のお気に入りの場面の時に舞台に目を向けるのです。じっと舞台を鑑賞し続けるというのは何と失礼な行為だったのです!

    それから客席は馬蹄形をしていました。ですから舞台に一番近い両サイドのボックス席は舞台の方を向いていないのです。又、今ならS席に当たる舞台正面の1階席、そこは平土間で椅子がなく、身分の高くない人や旅行客が立ってオペラを見ていたのです。

    そういう講義内容でした。この講義の先生は青山昌文という方で熱血漢風でかなり面白い講義です。ボクのお気に入りの先生はこの方の他に中東が専門の高橋和夫という先生がいらっしゃいます。

    いやぁ、放送大学って思っていたより面白いです。
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