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No11697 の記事


■11697 / )  Re[71]: メルポンのゲシュタルト
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/04/03(Sat) 19:02:36)
    (MP)に、
    【…もっとも、問題は、多くの仮説のなかからあえて一つの仮説を試みることにあるのではなく、一つの新しいカテゴリー、「ゲシュタルト」というカテゴリーを導入することにあるのであって、それこそは無機物の領域にも有機体の領域にも適用されて、生気論的仮説をかりなくても、神経系のなかに「横の機能」−―すでにウェルトハイマーが述べており、また観察によってもその存在が確かめされている――を出現させうるものなのである。というのは「ゲシュタルト」や特に物理的系というものは、孤立した諸部分がもつ特性の総和とは異なる特性をもった全体的過程として――もっと正しくは、その諸「部分」をひとつひとつ比較すれば、それらは絶対的な大きさにおいて異なっているにもかかわらず、全体としてみれば相互に区別できない全体的過程として、言いかえれば、〈移調可能な全体〉として――定義されるからである。たったひとつの部分に変化がおこってもそのたびに系全体の特性が変わるとか、また反対に部分がすべて相互に同時に関係を保ちながら変化するばあいには、系の特性もそのまま維持されてるところには、どこでもゲシュタルトが存在すると言われよう。この定義は、神経現象にふさわしいものである。これまでみてきたように、そこでは反応の各部分を部分的条件に帰することはできないし、また一方では求心的な興奮相互のあいだに、他方では運動流相互のあいだに、そしてさらにそれらの両者のあいだにも、相互作用や内的連関があるからである。‥‥】
    ってあった。

    また、メルポンは【相互に作用しあっている出来事、つまり「ゲシュタルト」】と言い、【神経系には全体的な出来事しかないのである。】とし、【精神現象を理解するために、ゲシュタルトというカテゴリーを導入】したよう。

    (MV)に、
    【…ゲシュタルトを経験するのは誰であろうか。それはゲシュタルトを理念あるいは意味(シニフィカシオン)として捉える精神であろうか。そうではない。それは身体なのである。――いかなる意味でか。 私の身体は一つのゲシュタルトであり、それがすべてのゲシュタルトの内に共に現前しているのである。私の身体も一つのゲシュタルトなのである。…】(MP-10)
    ってあった。

    また(MV)の訳注に、
    〔Gestalt原語は心理学用語で、「形態」と訳されることもある。英語ではformないしconfigurationの訳語が当てられる。一つの図形、一つのメロディ、一つの動作のように、単なる部分の総和に還元されないあるまとまり・構造・体制をもち、移調可能であるような全体を「ゲシュタルト」と呼ぶ。この現象の発見によって、ゲシュタルト心理学が成立した。〕

    (MP)で、
    【…したがってわれわれは、距離を知るためにこれらの媒介物を通過するのではないということを、ゲシュタルト学説はいみじくも明らかにした。しかしながら、ゲシュタルト学説はここから次のことを結論するのである。つまり身体的印象や視野の中間に介在する諸対象は、距離を知覚する際の標識や理由ではないのだから、この知覚の原因でしかありえない、と。こうして、またまた説明的心理学に舞い戻るのであるが、実はゲシュタルト学説といえども心理学である限り、決して自然主義との縁を断ち切ったわけではなく、したがって説明的心理学の理想を決して捨ててはいないのである。しかしそれと同時にゲシュタルト学説は、それ自身の記述に忠実ではなくなる。…】
    ってあった。ちなみに、ここに出てくる【自然主義】は、〔哲学で、自然を唯一の実在・原理として、精神現象を含む一切の現象を自然科学の方法で説明しようとする立場〕(ネットより)っていう主義のことだと思う。
    また、
    【‥‥このような知覚的な諸関係を十分に言い表すためには、カテゴリーを一新しなくてはならないのであるが、ゲシュタルト学説は、これを果たしていない。…】
    とも言ってる。

    以上、(MC)(MV)(MP)のなかから探し出して書き写して見た。

    「ゲシュタルト」について、わたし(MV)の訳注がわかりやすかった。
    もっとあっただけど、まいいわ。わたしにわかればいいんだら、っていうことで。

    わたしのは後で。

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