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No10184 の記事


■10184 / )  Re[21]: Art Farmer
□投稿者/ rest -(2020/12/26(Sat) 10:29:13)
    2020/12/26(Sat) 20:32:39 編集(投稿者)
    No10126に返信(restさんの記事)
    > 2020/12/20(Sun) 10:27:04 編集(投稿者)
    > 2020/12/20(Sun) 09:45:54 編集(投稿者)
    > 2020/12/19(Sat) 21:54:18 編集(投稿者)
    >
    > Art Farmer - Petite Belle
    >
    >
    > https://www.youtube.com/watch?v=vq0Xq5nWzIY
    >
    >
    > 合成の誤謬の利子率版。利子率に関しては新古典派の「貸付資金説」とケインジアンの「流動性選好説」がある。
    >  新古典派の考えというのは、一般に資金需要は利子率が上昇すると減少し、資金供給は利子率が上昇すると増加する、その両曲線の交点で利子率が決まるということである。このような「貸付資金説」はD.H.ロバートソンやB.G.オリーンによって主張された。古典派のS=Iの近代版である。
    >  たとえば利子率が10%のとき資金の借り手がA銀行に500名、B銀行に500名いたとする。利子率を8%にB銀行が下げたとするとB銀行に借り手が増え800名になった。しかし全体として借り手が増えたわけではない。増えた300名はA銀行から移ってきたので全体の借り手1000名は不変のままである。
    >  したがって資金需要の右下がり曲線は個別的には正しいが、一般的ではないことがわかる。このように個別の事実をもってあたかも一般的にも成り立つと思い込むことを「合成の誤謬」という。類推を安易に信用してはならない、ということだろう。
    >  日銀が長期に低金利政策をとっているがあまり資金需要は増えていないというのが実情だろう。合成の誤謬に陥っているとしか言いようがない。むしろ資金需要が増えれば自然に金利は上昇し、資金需要が減れば金利は自然に低下する。現在の金利低下は資金需要の減少の反映ではないか。
    >  ところが新古典派の立場をとる人々はフィッシャー方程式つまり実質利子率=名目利子率ー期待物価上昇率から期待物価上昇率が低いので実質利子率が高い水準にある。だから資金需要は少ないと解釈している。
    >  実質利子率でも資金需要曲線は右下がりであり、先に説明した通り個別的な現象であり、決して一般化できない「合成の誤謬」であるといえる。たとえば実質利子率が10%でA銀行に借り手が500名、B銀行に500名いたとする。利子率がA銀行で12%に上げたとすると、借り手が減少し200名になった。そのときB銀行は800名に借り手が増えた。増えた300名はA銀行から移ってきたのである。個別で利子率が上昇して借り手が減少しても全体として借り手が減っているわけではない。このように実質でも「合成の誤謬」は成り立つといえる。

     追記。日銀は低金利政策や国債購入でマネーサプライを増やし続け、さらには日本株ETF(上場投資信託)で毎年6兆円ずつ買い続け、累積25兆円を超える日本株の最大の買い手である。これは何を意味するのだろうか。株価や地価をつりあげる要因となっているのが日銀のマネーサプライ政策だ。期待した一般物価の2%上昇は実現せず、偏った株価や地価が上がる。結局日銀のマネーサプライ増加は資産家のふところに回り、資産格差や所得格差を拡大させただけではないのか。
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