| 幼い時に息子がある会で、「憧れているもの、将来なりたいもの」を聞かれ答えたものは、私が生まれて初めて聞いた言葉だったので、思わず「それなあに?」と聞いたところ、ちょっと口ごもりながら「カッコいい・・ものなんだよ!!!」とだけ教えてくれました。
小学校も低学年の頃は、家に住んでいるらしい足の速いおばけちゃんについて、「こんなことをした!」と私だけには教えてくれたのでしたが、今ではもう完全に見えなくなってしまったようです。 本人も、「僕が年を取るにつれて段々薄くなっていくはず」と予告していたのでしたが。
こんな、たった数年の間だけでも失われてゆくものは幾つもあって、そしてその代わりに新たに得るものもあったなあと思うと、淋しいような眩しいような、そんな気持ちでいっぱいになります。
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