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■40776 / inTopicNo.1)  哲学の雑談 20
  
□投稿者/ パ二チェ -(2025/01/26(Sun) 17:37:09)
    トピ主:knowing itselfさん


    引き続きよろしくお願いします。

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■40908 / inTopicNo.2)  「時間」
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/09(Sun) 16:22:18)
    >大型バスが目の前を通り過ぎる。

    >あっという間でしょう?

    >もう目の前にはバスなどない。

    >大型バスの内部のディテールを知ることは、そもそもありえないくらい難しいんではないか。

    「時間」とはなんだろうね?

    現代文明人にとって「時間」とは、バスがその上を走る虚構の直線道路のようなものかもしれない。
    方向が決まった一直線で、不可逆的に進むだけ。デジタル的に数で参照され、生活と行動のほとんどを支配している。

    本来、自然界に理想的な直線もその上を動く物体もないはずだが。

    人間にとっての「時間」の参照基準も、天体の運動が基本のはずだが。

    P.S. パニチェさん 更新ありがとうございます



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■40909 / inTopicNo.3)  Re[2]: 「時間」
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/09(Sun) 16:33:13)
    音楽は各種芸術のなかでもとくに時間を本質的な要素としているが、同時に、時間を超越しているのでしょう。

    そこが魅力か、神秘か。生きることそれ自体の神秘でもある。
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■40910 / inTopicNo.4)  Re[3]: 「時間」
□投稿者/ 田秋 -(2025/02/09(Sun) 21:15:03)
    2025/02/09(Sun) 21:16:37 編集(投稿者)

    knowingitselfさん、横レス失礼します。

    仰る通り、時間は音楽には必要不可欠な要素だと思います。バッハのフーガの技法はD-A-F-D-Cis-DEF-〜と始まります。Dの後にAが来てその後にFが来る、というように各音の発音には時間差があります。もしこの時間差が無かったら?と考えるとちょっと想像できません。時間差がないのなら同時に響くのだろうとも思いますが、同時という概念からして時間を前提としています。

    時間を超越しているかというとボクにはよくわかりません。時間を《超越》するとはどういうことかもよくわからないし、そもそも《時間》については科学的、哲学的に様々な議論があります(一応ボクは上に書いた〈時間差〉を踏まえ時間は有るという立場を取っています)。

    絵画が《時間を超越》していないか?と言うと「していない」と断言する勇気はありませんし、文学についても同様です。

    多分ボクは《時間を超越》というのを《時を越え》、言い換えると「良いものは何時までも残る」という風に解釈しているのだと思います。この辺りのknowingitselfさんの解釈はどんな感じですか?
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■40914 / inTopicNo.5)  Re[4]: 「時間」
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/10(Mon) 16:08:34)
    田秋さん レスありがとうございます

    > knowingitselfさん、横レス失礼します。
    >
    > 仰る通り、時間は音楽には必要不可欠な要素だと思います。バッハのフーガの技法はD-A-F-D-Cis-DEF-〜と始まります。Dの後にAが来てその後にFが来る、というように各音の発音には時間差があります。もしこの時間差が無かったら?と考えるとちょっと想像できません。時間差がないのなら同時に響くのだろうとも思いますが、同時という概念からして時間を前提としています。

    そうですね。同時に音がなる和音は、クラシック、ジャズ、その他の音楽で極めて重要ですね。水平方向での時間的な音の展開、その時テンポにうるさいのが音楽で、それは他の芸術ジャンルではなかなかみられないと思います。演劇ではありますか。水平方向での音の展開と、同時になる幾つかの音の配合、音楽は基本的にこの二つの組み合わせだと思いますが、そこには無限の選択可能性があるようにみえます、そこから人間を感動させる組み合わせを発見するのが一流の作曲家ではないでしょうか。



    > 時間を超越しているかというとボクにはよくわかりません。時間を《超越》するとはどういうことかもよくわからないし、そもそも《時間》については科学的、哲学的に様々な議論があります(一応ボクは上に書いた〈時間差〉を踏まえ時間は有るという立場を取っています)。
    >
    > 絵画が《時間を超越》していないか?と言うと「していない」と断言する勇気はありませんし、文学についても同様です。
    >
    > 多分ボクは《時間を超越》というのを《時を越え》、言い換えると「良いものは何時までも残る」という風に解釈しているのだと思います。この辺りのknowingitselfさんの解釈はどんな感じですか?

    私も「良いものは何時までも残る」に近いと思います。「時間を超えた永遠」のような表現がよく使われますが、これも近いですかね。この意味なら、絵画でも文学でも、優れた作品は「時間を超越している」と思います。これは断言したいです(笑)。

    ただ、音楽はすべてを時間的な要素で構成せざるをえないのに、それを超える力も強力だと。

    色や線や文字は、素材としては、やはり空間的ではないでしょうか。

    もちろん、音楽も空間的に響いてはじめて感動的になるのですが。

    考えるときりがありませんが、これが面白さですね(笑)
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■40915 / inTopicNo.6)  音楽とシンクロニシティ
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/10(Mon) 16:20:13)
    シンクロニシティという語というか概念がある。

    さまざまな分野で違ったニュアンスで用いられる。

    単純にいえば、同時化、意味ある遭遇、といった意味。

    わたしは音楽の感動もシンクロニシティから生まれるのではと考えている。

    例えば、ある交響曲を演奏するとする。オーケストラの奏者100人が同じ時空間に一つに集まること自体が

    シンクロニシティでしょう。それに加えて会場に集まる何百人以上の聴き手がそこに集まるのもシンクロニシティ。

    その演奏がライブ中継されれば、何万人それ以上の人間もシンクロニシティのもとにある。

    クロノス的な時間、過去現在未来と物理的に経過して去っていっていまう時間とは異質の何かが働いているのではないか。
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■40916 / inTopicNo.7)  武満徹
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/10(Mon) 16:37:27)
    映画も時間的な芸術ですね。

    この点で思い出すのは、作曲家武満徹が大の映画好きだったこと。

    彼の場合は映画音楽の仕事があったこともあるが、それは別にしても、マニアックな映画ファンでもあった。

    映画論というかエッセイを出しているのでおすすめ。蓮實重彦との映画をめぐる対談も非常に面白い。

    音楽と映画は時間芸術としてどこかでつながるのかもしれない。

    映画はサイレントから始まったわけですが、創成期のシネアストたちが影響を受けたジャンルは文学や絵画より音楽だったといわれることがある。


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■40920 / inTopicNo.8)  言語の時を超越する力
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/11(Tue) 08:42:09)
    もともと、言語には時間を超越する力があると思う。

    時を経て読み継がれてきた古典だけでなく、

    例えば、10年前の無名人の短い書き込みを読んで、ああこの人は時間を超越する真理が見えていたなと簡単することがある。
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■40962 / inTopicNo.9)  音が生まれる実在感
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/14(Fri) 16:48:33)
    例えば弦楽奏者が音を鳴らしたのは、もう確実に現実世界である特定の音として鳴らされたわけだ。それを実在というかはともかく、虚構、妄想、錯覚の類いでは決してない。

    特定の演奏会で鳴らした音だけではなく、その弦楽奏者が練習を含めて、生涯で鳴らした音はすべて現実世界で、リアルに出力された、音として生まれた。そのすべての音を正確に記憶できることはないと思うが、少なくとも音を鳴らしたときは、音として認知していたのではないか。


    >この世界で演奏された音楽は結局よくわからない?少なくとも素人にはほとんどのことはわからない。

    >感動するにせよ退屈するにせよ、ある意味、心の妄想に近い体験をしているにすぎないともいえる。

    >しかし、これが音楽の面白さというか、世界そのものの面白さだが、

    >音は確実に鳴っていた、響いてわけでしょう?

    >音が出されていたかそれ自体が妄想だった、あったのは沈黙だけで想像力や妄想力で音が響いたことにしているわけではない。


    No40711に返信(knowingitselfさんの記事)
    >>>列車、新幹線、リニアモーター、もっと大型でも、もっと高速でもいい。
    >>
    >>>客船でも、飛行機でも、宇宙船でも。
    >>
    >>>要は、多数の人間を収容できる空間的な余裕のある乗り物。
    >>
    >>その中で多数の人が、会話をしたり、本を読んでいたり、スマホやパソコンで何かをやっていたり、音楽を聴いていたり、そういう並列的、多層的な空間が移動していると。
    >
    > 一曲の交響曲の演奏もこの喩えがあてはまるかもしれない。
    >
    > 例えば、交響曲のライブ演奏をCDにするとする。
    >
    > 後からその録音を聴いたとしても、ライブ演奏をその場で体験するのとは違う。
    >
    > 録音は過去の残骸にすぎないともいえる。ライブ演奏を客席から聴いていたとしても、
    >
    > 実際の演奏で「何が起こっていた」かは、演奏していたオーケストラのプレーヤーほどにはわからない。
    >
    > オーケストラをコントロールして見渡していた指揮者はかなりわかっているだろうが、それでもわからない部分はたくさんあるのでは?
    >
    > その楽団員や指揮者にしても、過去に振り返るときは、実際の演奏体験のときをリアルに再現することは困難では。
    >
    > 結局、その時の演奏はもうどこにもないといえるのではないか。
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■40994 / inTopicNo.10)  普遍宗教
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/19(Wed) 15:25:26)
    仏教内部で、各派に分断線を引いて、例えば大乗仏教は仏教にあらずとか、原始仏教やテーラワーダは小乗にすぎないとか、大乗仏教でも自分たちのところにしか真理はないとか、わたしはそういった立場ではありません。

    仏教は同じ一つの仏教というのが正しいだろうと。

    それどころか、仏教とヒンドゥー教に分断線を引くことにも賛成しません。

    もっというと、アブラハム系の三つの宗教と仏教をまったく別の宗教とみたして対立をみることにも賛成しない。

    宗教は結局は、一つに合流すると思っている。
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■41001 / inTopicNo.11)  音楽におけるconsci
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/21(Fri) 07:37:17)
    conscience は「共に知る」の意を語源的にもつ。

    前にも書いたが、「共に知る」は音楽の演奏とも通じると思う。

    conscienceの呵責とかネガティブ何かとは、演奏現実と曲の理想とのズレをどれだけ認知できるかによって、

    生じることも生じないこともある、そのようなものかも。

    あまりにもレベルの高い理想をもつプロの演奏家は、その意味で、conscienceの呵責を強烈に感じるのかも。

    ピアニストのリヒテルは、自分のほとんどの演奏が消えてしまえば、どれだけ安らかになれるかとか言っていたそうです。

    満足できるのは数えるほどしかないと。

    そのリヒテルの未発表録音、海賊版の類が膨大に出回っていて、感動しながら聴いていると。
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■41012 / inTopicNo.12)  Re[11]: 音楽におけるconscience
□投稿者/ knowingitself -(2025/02/22(Sat) 08:52:05)
    >ピアニストのリヒテルは、自分のほとんどの演奏が消えてしまえば、どれだけ安らかになれるかとか言っていたそうです。

    >満足できるのは数えるほどしかないと。

    >そのリヒテルの未発表録音、海賊版の類が膨大に出回っていて、リヒテルファンは熱心に買い求める。

    歴史的に有名な画家で音楽にも秀でていた人は少なくない。

    アングルとかクレーなどが挙げられる。

    リヒテルは絵や文筆にも才能を発揮していて、絵画や文学に進んだとしても成功しただろうと、リヒテルと親しい人は語る。

    リヒテルは特にレパートリーが広大で、ワーグナーも全曲を台詞も音符を暗記していたくらい愛好していた。

    リヒテルによると、ワーグナーに匹敵するのはシェークスピアくらいだと。、

    そのリヒテルが最も愛していた曲は何だか知っていますか?


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