| トランプ氏は平和的か好戦的か? そういえば3/17(月)フーシ派のイエメンにおいてアメリカが空爆をおこない、「子供5人と女性2人を含む53人が死亡」と記事にある。 私にはトランプ氏は好戦的に思えるのだが。 h-ttps://www.bbc.com/japanese/articles/cd7ejz2xvpdo
カント『永遠平和のために』より引用 「塩と鉄が発見されるとこれが多分さまざまな民族の間の通商で、遠くまた広く求められた最初の商品となり、この通商によってかれらははじめて互いに平和な関係を結び、遠く隔たった民族すら互いに狭小し、交際し、平和な関係を保つようになったのである。」(同著pp63-64) 「さて自然は、人間が地上のあらゆる場所で生活できるように配慮したが、しかしまた自然は同時に、人間が好みに反してでもあらゆる場所で生活すべきことを専断的に望んだのである。しかもこの<すべし>は、同時に義務概念が道徳法則を用いて人間を拘束するというのではなくて、――自然は自分のこの目的を達成するのに、戦争を選んだのである。――好戦的な民族が割り込んで、先の民族の一方を他方から遠く引き離し、きわめて荒涼とした極地に追いやったからであり、彼らがこの極地に自分から好んで拡がっていったのではないことはたしかである。」(同著pp64-65) 「しかし自然は他方ではまた、互いの利己心を通じて諸民族を結合するのであって、実際世界市民法の概念だけでは、暴力や戦争に対して、諸民族の安全は保障されなかったであろう。商業精神は、戦争と両立はできないが、おそかれ早かれあらゆる民族を支配するようになるのは、この商業精神である。――このような仕方で、自然は人間の傾向そのものにそなわる機構を通じて、永遠平和を保証する。」(同著p74) たぶんカントは軍事産業が戦争によって膨大な商業利潤をもたらされる、という第二次世界大戦の反省は念頭になかったかもしれない。日本も朝鮮戦争のとき、戦争特需で景気がよくなったではないか。ある意味カントの限界かもしれない。
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