| ニーチェの哲学用語として有名になったルサンチマンってのは現代風に言えばコンプレックスとほぼ同義だろう。 ニーチェも指摘している通り、ルサンチマンがユダヤ教を生み出したようにコンプレックスも創造力として表出したり、その人のパワーやモチベーションの源泉であったりする。
キリスト教を断罪し、いるはずもない全知全能の人格神の呪縛から人類を解放し、いつの日か生まれ出るべき人間の理想的進化形である超人を神に対峙させたのも、ニーチェのファーザーコンプレックスが原動力であったかもしれない。
その人の拘りや過敏に反応するツボは幼少時代からくる何らかの体験的なコンプレックスであることが多い。
琴線と逆鱗はコンプレックス(ルサンチマン)の表裏である。
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