■38253 / inTopicNo.79) |
超越論的分析論\−11
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□投稿者/ うましか -(2024/08/10(Sat) 22:37:23)
| 2024/08/10(Sat) 22:38:33 編集(投稿者)
pipitさん、こんばんはー
毎日の酷い暑さにくわえて列島各地で頻発する地震、ついに南海トラフの文字が、、、
どうなっちゃうの?。。。(´;ω;`)ウゥゥ
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T 超越論的原理論 第二部門 超越論的論理学 第一部 超越論的分析論 第一篇 概念の分析論 第一章 全ての純粋悟性概念を発見する手引きについて 〔済〕 第二章 純粋悟性概念の演繹について
【 No.33016より 】 ■ 判断表 1 判断の量=kQuantitaet der Urteile.〕 ・全称判断 〔Allgemeine〕 〔すべてのAはBである〕 ・特称判断 〔Besondere〕 〔あるAはBである〕 ・単称判断 〔Einzelne〕 〔ある一つのAはBである〕
2 〔判断の〕質=kQualitaet.〕 ・肯定判断 〔Bejahende〕 〔AはBである〕 ・否定判断 〔Verneinende〕 〔AはBでない〕 ・無限判断 〔Unendliche〕 〔Aは非Bである〕
3 〔判断の〕関係=kRelation.〕 ・定言判断 〔Kategorische〕 〔AはBである〕 ・仮言判断 〔Hypothetische〕 〔もしAがBなら、CはDである〕 ・選言判断 〔Disjunktive〕 〔Aは、BであるかCであるかDであるかのいずれかである〕
4 〔判断の〕様相=kModalitaet.〕 ・蓋然的判断〔Problematische〕 〔AはBかもしれない〕 ・実然的判断〔Assertorische〕 〔AはBである〕 ・確然的判断〔Apodiktische〕 〔AはBでなくてはならない〕
■カテゴリー表〔Tafel der Kategorien〕 1 量〔Der Quantitaet:〕 ・単一性〔Einheit〕 ・数多性〔Vielheit〕 ・全体性〔Allheit.〕
2 質〔Der Qualitaet:〕 ・実在性〔Realitaet〕 ・否定性〔Negation〕 ・制限性〔Limitation.〕
3 関係〔Der Relation:〕 ・内属〔der Inhaerenz〕≠ニ自体存在〔Subsistenz〕 (実体と偶有性 substantia et accidens) ・原因性〔der Kausalitaet〕≠ニ依存性〔Dependenz〕 (原因と結果〔Ursache und Wirkung〕) ・相互性〔der Gemeinschaft〕=@(能動的なものと受動的なものとの間の相互作用〔Wechselwirkung zwischen dem Handelnden und Leidenden〕)
4 様相〔Der Modalitaet:〕 ・可能性〔Moeglichkeit〕=|不可能性〔Unmoeglichkeit〕 ・現存在〔Dasein〕=|非存在〔Nichtsein〕 ・必然性〔Notwendigkeit〕=|偶然性〔Zufalligkeit〕
第一節 (第十三項) 超越論的演繹一般の諸原理について
◆私たちは先に、空間・時間の概念では、これらの概念がア・プリオリな認識であるにもかかわらず、いかにして諸対象と必然的に連関せざるを得ないのかを、また諸対象の綜合的認識を全ての経験に依存せずに可能ならしめるのかを、大して苦労せずに明らかにすることができた。 何故なら、感性のそうした純粋形式を介してのみ、私たちには対象が現象し得るので、換言すれば、対象は経験的直観の客観となり得るので、空間と時間は純粋直観であって、この純粋直観は現象としての諸対象の可能性のア・プリオリな条件を含み、だからこの純粋直観における綜合は客観的妥当性を持っているからである。
◇ これに反して悟性のカテゴリーは、諸対象がそのもとで直観において与えられる諸条件を私たちには全く示さない。従ってもちろん諸対象は私たちに現象することはできるが、それらの諸対象が悟性の機能〔Funktionen des Verstandes〕と必然的に連関しなければならないということはなく、それ故悟性は諸対象のア・プリオリな諸条件を含んでいるということもない。だからここでは、私たちが感性の分野においては直面しなかった困難、即ち、いかにして思考の主観的な諸条件〔subjektive Bedingungen des Denkens〕≠ェ客観的妥当性〔objeltive Gueltigkeit〕≠持つのか、換言すれば、〔いかにして、思考の主観的な諸条件が〕諸対象の全ての認識の可能性の諸条件となるのかという困難が示されている。何故なら、悟性の機能無しでも諸現象が直観において与えられ得るということは言うまでもないからである。 例えば、原因という概念を取り上げてみよう。原因という概念は、或る特殊な種類の綜合を意味するが、それは或るものAに、これとは全く異なったものBが或る規則に従って定立されるからである。
―― No.37955, 38144の続き ---
◇何故現象が何かこのような綜合を含まなければならないのかはア・プリオリには明らかではなく (何故なら、この原因というア・プリオリな概念の客観的妥当性が立証され得なければならないので、経験は証明のために引き合いに出すことができないからである)、 だから、そうした概念はたぶん空虚ですらないのかどうか、また現象の内にはどこにもそれに対応するいかなる対象も見いだされないのかどうか、という疑問が、ア・プリオリに生ずる。
◇何故なら、感性的直観の諸対象が、心の内にア・プリオリにひそんでいる感性の形式的な諸条件に従わなければならないということは、そうでなければそれらは私たちにとっての対象とならないに違いないという理由から明瞭であるが、しかし、さらに、それらの諸対象が、悟性が思考の綜合的統一のために必要とする諸条件に従わなければならないという断定はそれほど容易には理解されないからである。
◇何故なら、以下のようなことがあり得るかもしれないからである。すなわち、悟性が見れば、諸現象はそれらが悟性の統一の諸条件には全然従わないようなものだから、例えば諸現象の系列のうちには綜合の規則を手渡してくれるものは何一つ現れず、それ故原因と結果という概念に対応するものも何一つ現れず、この概念が全く空虚で無効で意味が無く〔ganz leer, nichtig und ohne Bedeutung〕、全てが混乱しているという具合になっていると。
◇にもかかわらず、諸現象は私たちの直観に対象を提供するに違いない。何故なら、直観は思考の機能〔Funktionen des Denkens〕を決して必要としないからである。
† 原佑訳上巻、p.241〜p.242参照。 原典はMeiner, p.169〜p.170 † その他、以下を参照。中山元 訳2,p.101〜p.102、石川文康 訳 上巻, p.150 †≠ナ囲まれた言葉は、カントが『純粋理性批判』文中で強調したものです。 † 翻訳はしますが、◇〜は私が便宜上用いた区分けであり文章は原文・訳文の通りではありません。 † 文中〔〕内は私による挿入、*1、*2〜や、※1、※2〜は私の覚書とします。これらは後に訂正、削除、修正等することがあります。 † ◆〜は原典における段落とします。
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第一部 No.29833,29850 第一篇 No.29963 第一章 No.29992,30063 第一節 No.30139,30154,30529 第二節 No.30542,30550,30874,30943,31146,31639 第三節No.31693,32053,32302,32398,32507,32849, No.33016,33658,33668,33776,33825,33829,34795, No.34874,34919,35259,35606,36085,36113,36127,36266 第二章 第一節 No.36429,36501,36600,36646,36657,36908,37244,37409,37955,38144,38253
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