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■32469 / inTopicNo.1)  おあとが
  
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/14(Mon) 13:47:39)
    おあとがよろしいようで。
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■32462 / inTopicNo.2)  Re[73]: 西遊記暦
□投稿者/ flora -(2023/08/14(Mon) 01:58:51)
    No32450に返信(田秋さんの記事)

    田秋さん、こんばんは。

    >  西遊記暦は観音菩薩の釈迦への報告「あの者たちが閲した歳月は、じつに十四年、すなわち五千と四十日であります」(第98回P237)を根拠としている。
    >  14年=5040日と言うことなのであるが、実はけっこう凄いことを言っている。まず5040を14で割ってみると360できっちり割り切れる。西遊記の世界では1年はいつも360日だということである。閏年はないのである。1年が360日だと一ヶ月は30日となる。大の月も小の月もないのでる。昔は十干十二支が重要であり、正史の年月も十干十二支で記述した(そのため後世の研究で還暦単位で狂うことがある)。十干十二支は全部で60種類ありそれが一回りすることを還暦と言い、再び新しい暦が始まる。これを日にちに当てはめるなら60日で一回り、即ち二ヶ月毎に同じ日にちに同じ十干十二支になることになる。これを言い換えるなら、奇数月の日の十干十二支は全く同じ、偶数月も日にちの十干十二支は同じとなる。

    一年で約5日、太陽暦と比較してさくっと考えて6年で一か月、36年で半年季節がずれるわけですが、費やした歳月14年と言うことで2か月ちょっとずれてきているわけですが、季節の描写等で季節がずれていると感じる箇所はありますか?
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■32453 / inTopicNo.3)  十干十二支年月対応表
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/13(Sun) 19:46:10)
    月の十干十二支表です。

    年が5つのブロックに分かれているのは5年で月の十干十二支が一回りするからで、各ブロックに含まれる年の1月〜12月の十干十二支は等しくなることを示しています。
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■32450 / inTopicNo.4)  西遊記暦
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/13(Sun) 10:16:26)
     西遊記暦は観音菩薩の釈迦への報告「あの者たちが閲した歳月は、じつに十四年、すなわち五千と四十日であります」(第98回P237)を根拠としている。
     14年=5040日と言うことなのであるが、実はけっこう凄いことを言っている。まず5040を14で割ってみると360できっちり割り切れる。西遊記の世界では1年はいつも360日だということである。閏年はないのである。1年が360日だと一ヶ月は30日となる。大の月も小の月もないのでる。昔は十干十二支が重要であり、正史の年月も十干十二支で記述した(そのため後世の研究で還暦単位で狂うことがある)。十干十二支は全部で60種類ありそれが一回りすることを還暦と言い、再び新しい暦が始まる。これを日にちに当てはめるなら60日で一回り、即ち二ヶ月毎に同じ日にちに同じ十干十二支になることになる。これを言い換えるなら、奇数月の日の十干十二支は全く同じ、偶数月も日にちの十干十二支は同じとなる。

     具体的な年月日、並びにその十干十二支の設定には第12回P46の「貞観13年、歳次は己巳、9月甲戌の初3日、癸卯の良辰となりました」を採用した。表の左半分は奇数月、右半分は偶数月を表わす。3列目の元号は己巳を貞観13年とする西遊記の元号である。その元号を西暦で表わしたものが2列目の西暦である。4列目の「月」はこの表を作成した時に後々為になるだろうと思い書き入れたが、実際はこのままでは役に立たず、月対応の別表「十干十二支年月対応表」を作製した。5列目の「日」は月の日にちを表わしている。例えば右側半分の「3日」は偶数月の3日で十干十二支は癸酉であることを示している。右半分にある「西暦R」はリアル世界の西暦でリアル世界の639年が己亥であることを基準に作製している。
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■32445 / inTopicNo.5)  四聖事件
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/12(Sat) 21:56:35)
     第23回に置かれた〈四聖事件〉は時間的にも地理的にも問題のあるやっかいな事件である。時間的にはこの事件が貞観14年に起こったのか貞観15年に起こったのかはっきりしない。いや、はっきりしないのではなくそれぞれを証拠立てる事実が書いてある。地理的にはさらにやっかいである。ここは西牛貨洲であるという賈夫人の証言である。長安は南贍部洲にありこの二つの大陸の間には大海が横たわっていなければならないのである。にもかかわらず三蔵法師が第13回で出立してから今までその記述がないのである。

     時空問題のうち、時間的問題に関しては問題点がはっきりしてきたので、結論というか解決策を述べることはできる。

     今まで、〈四聖事件〉とその直前の〈流砂河事件〉との時間的関係の比較から問題を考察してきた。簡単に言えば両方とも秋に起こった事件だが、それが同じ年の秋だったのか、〈四聖事件〉がその翌年の秋だったのか、ということである。
    〈流砂河事件〉というのは沙悟浄が三蔵一行に加わった事件であるが、これが貞観14年であったことは間違いないところで、それに抵触する記述は李卓吾先生批評本(岩波版)にも西遊真詮(平凡社版)にもない。どこが問題なのかというと李卓吾版では同じ年の秋、即ちどちらも貞観14年に起こった事件としているのに対し、西遊真詮では〈四聖事件〉は早くとも翌年の秋に起こったとしている。

     今少し詳しく述べるならば、李卓吾本の中野氏訳では〈流砂河事件〉は「はや秋」に起こり、〈四聖事件〉は「秋が深く」なっての事件としている。一方西遊真詮の〈流砂河〉事件は「秋もおわらんとするころおい」のことで、〈四聖事件〉は「まことに光陰は矢のごとく、またもや秋となった」時のこととしているのである。

     ところで李卓吾版には沙悟浄の決定的とも思われる証言がある。
    「お師匠さまに弟子に加えていただき、お教えを受けてお供するようになってから、まだふた月とたっていないのですよ(第23回P107)」
    これがあるので中野氏は信念をもって同じ年のこととして扱っているのだろ思う。李卓吾本の原文はこれほど明確に早秋、晩秋と書き分けてはいない。

     ここに二つの事件の秋の比較とは全く異なったアプローチがある。それは三蔵法師の年齢である。第93回〈玉兎事件〉に三蔵の証言として「45歳です(P98)」がある。そして駅丞との会話で「(出立したのは)貞観13年ですから、もう14年になります(同回P108)」と言っている。即ち貞観27年に45歳なのである。
    これから三蔵法師の生年がわかる。計算すると生年は609年己亥の生まれである。
    一方賈夫人は
    「あたしは、丁亥の年の3月3日、酉の刻の生まれですの。亡夫は三つ年上で、あたしは今年45歳になります(第23回P102)」
    と言っている。己亥と丁亥、三蔵と賈夫人は同じ十二支の12違いなのである!三蔵法師は貞観13年31歳のときに取経の旅に出立しているから、賈夫人が45歳なら三蔵法師は33歳で、それは貞観15年、ということになるのである。

    沙悟浄の「ふた月前」発言と、この三蔵法師の年齢から導かれる帰結が真っ向からぶつかっている、というのが〈四聖事件〉の時間的矛盾の中核なのである。三蔵の干支と賈夫人の干支の比較から導かれる結論を覆すのは難しい。そこで西遊真詮の作者何をしたか?沙悟浄の「ふた月まえ〜」の発言を削除したのだ。

    該当部分付近の西遊真詮の記述。
    「わたくしは、菩薩の勧化をこうむり、戒を受け、お師匠さまに従っておりますのに、〜」

    実に天晴な所業ではある。私は〈四聖事件〉貞観15年説を採用する。


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■32412 / inTopicNo.6)  Re[70]: 天子南面ス
□投稿者/ flora -(2023/08/11(Fri) 15:59:28)
    No32386に返信(田秋さんの記事)
    > 2023/08/10(Thu) 22:11:33 編集(投稿者)

    田秋さん、おはようございます

    > 北という字、ボクは昔、南面している人の背中の肩甲骨辺りが「北」に似てるのかなと思ってたのですが間違いで、正解は背中合わせに互いにそっぽを向いてる二人の人でした。北には「背(そむ)く」という意味があり、それに肉月をつけて「背」という字ができました。

    そうなんですよね。体の部分には月が付くことが多く、なぜ月なんだろうと思っていましたが、これは田秋さんが書かれているように「肉月」で「月」(MOON)とは関係がないんですね。これ知りませんでした。

    こんなサイトが

    https://diamond.jp/articles/-/303402

    > 漢字、本当に面白いですね。前期、面接授業で漢字の講義を1単位分受けましたが、来期は2単位分受けようかと計画しています。大阪での面接授業ですがどちらも立命館の先生です。

    それはいいですね〜♪ ぜひここでも情報をお分けくださいませ〜。


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■32386 / inTopicNo.7)  天子南面ス
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/10(Thu) 22:08:27)
    2023/08/10(Thu) 22:11:33 編集(投稿者)

    こんにちは、floraさん

    そうですね。北極星がらみだと思います。

    北という字、ボクは昔、南面している人の背中の肩甲骨辺りが「北」に似てるのかなと思ってたのですが間違いで、正解は背中合わせに互いにそっぽを向いてる二人の人でした。北には「背(そむ)く」という意味があり、それに肉月をつけて「背」という字ができました。

    漢字、本当に面白いですね。前期、面接授業で漢字の講義を1単位分受けましたが、来期は2単位分受けようかと計画しています。大阪での面接授業ですがどちらも立命館の先生です。

    立命館と言えば白川静先生がいらした大学です。50年前にもっと漢字に興味があり、白川先生の事も存じ上げていれば立命館を目指していたかも知れません・・・
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■32377 / inTopicNo.8)  Re[68]: 虎を連れた行脚僧補足
□投稿者/ flora -(2023/08/10(Thu) 17:47:53)
    No32373に返信(田秋さんの記事)

    田秋さん、今日は〜

    > 先に示した6枚の虎を連れた行脚僧には共通点があります。まず、全員左側に向かって歩いています。ここには挙げていませんがごくわずかに右に向かっている絵もありますが、圧倒的に多いのが左側に向かっている絵です。これは方向的には東に向かっています。中国では「天子は南面す」なので、天子の視線で北から南を見ているように描かれます。そうすると左は東になります。さらに皆、笈を背負っています。中にはお経が詰まっていて、ということはお経を頂いてその帰途ということ、即ち天竺から中国へ向かっているということになります。

    なぜ天子は北から南を見るのか?と考えてみたのですが、天子=北極星(不動とされている)からなのですね? (すでにどこかに書かれておられたのなら、ごめんなさい、です〜)

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■32375 / inTopicNo.9)  三蔵法師の生まれ年
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/10(Thu) 11:32:55)
    三蔵法師の歳について調べて見ます(ボクが三蔵法師と言った場合は西遊記に出てくる三蔵法師、あの偉大な方を指すときは玄奘、或いは玄奘三蔵と表現します)。
    三蔵法師の年齢については物語中に出てきます。天竺に到着する年の正月に45歳(第93回P98)なのでそこから逆算できます。
    西遊記の取経の旅はきっかり14年かかっているので天竺に着く年は貞観27年です。計算のためこれを西暦に直すと653年、数えで45歳なので計算の時は満年齢44を引きます。そうすると609年が生まれた年になります。なんと609年は先の円環図の己亥なのです!己亥はリアル世界の貞観13年で、西遊記世界の貞観13年の己巳の対極にある年です。偶然であるはずがありません。作者がそのように設定したことは間違いありません。
    己亥の30年後が己巳ですから貞観13年、三蔵法師31歳の時に取経の旅に出立したことがわかります。13と31、作者はこういう遊びが大好きなのです。

    西遊記暦を添付します。説明なしだとこの暦の全容を理解をするのは難しいですが、干支と西暦の計算はできます。
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■32373 / inTopicNo.10)  虎を連れた行脚僧補足
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/10(Thu) 09:32:08)
    先に示した6枚の虎を連れた行脚僧には共通点があります。まず、全員左側に向かって歩いています。ここには挙げていませんがごくわずかに右に向かっている絵もありますが、圧倒的に多いのが左側に向かっている絵です。これは方向的には東に向かっています。中国では「天子は南面す」なので、天子の視線で北から南を見ているように描かれます。そうすると左は東になります。さらに皆、笈を背負っています。中にはお経が詰まっていて、ということはお経を頂いてその帰途ということ、即ち天竺から中国へ向かっているということになります。

    それから6枚中4枚には小さな仏が中に浮いた形で描かれています。これは宝勝如来です。上段中央の絹本には描かれてませんが、右上に字で宝勝如来1体とあり、さらにこの僧自体に円光が描かれています。
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■32371 / inTopicNo.11)  バルトークの
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/10(Thu) 07:33:03)
    バルトークの軸和声の補足です。

    図の青の矢印はハ調におけるトニック(C,A,G♭,E♭)を指しています。これを時計回りに一個ずらすとドミナント(G,E,D♭,B♭)を指し示します。もう一回、回すとサブドミナント(D,B,A♭,F)になります。

    この円環図は5度圏(C,G,D,A,E〜)で書いていますが、仮に半音階(C,D♭,D,E♭,E〜)で書いても同じ結果が生まれます。

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■32368 / inTopicNo.12)  西遊記
□投稿者/ 田秋 -(2023/08/09(Wed) 22:59:14)
    2023/08/09(Wed) 23:07:13 編集(投稿者)

    こんにちは、floraさん

    今回は前回の最後に触れた西遊記直交軸構造説に進みたいと思います。前回は己巳と癸亥が十干十二支円環図上では対極に位置し、この二つは中心を通る直線(直径)で結べることを示しました。そしてこの軸に直交する軸を描くと出来るのが直交軸です。

    このアイデアは実を言うとボクのオリジナルではありません。バルトークの和声体系のアナリーゼに使われているです。簡単に言うと、まず1オクターブ内12音を円環図にします。そこに直交軸を描きます。そうすると4つの音を指し示します。例えばある一つの頂点がCを指すとすると後の3つはE♭、F#、Aを指します。仮にハ調だとするとこの4つの音はトニックの機能を持ちます。次にこの軸を1個ずらすとD♭、E、G、 B♭を指し、これはドミナントの機能を有します。さらに1個ずらすとD、F、A♭、Bを指しサブドミナントとして機能する音を表します。超簡単にいうとこれがバルトークの軸和声になります。但し、これはバルトーク自身が言った訳ではなくバルトークの音楽を研究したレンドヴァイという作曲家が発見したものです。バルトークの音楽とは100%関係のない西遊記に借用したところがボクのオリジナルです^^

      閑話休題

     それを実行したものが下図です。1本目の己巳=癸亥ラインが著八戒と沙悟浄を示すと前回書きましたが、さて2本目はと言うと、甲申と甲寅を指しています。申はサルですからこれは孫悟空です。寅はトラですが、これは一体何を、或いは誰を表しているのでしょうか?

    西遊記の主要登場人物は三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄です。そのうちの三蔵法師を除く3人をこの直交軸は指しています。

    残りの寅は実は三蔵法師のことでははないのか?

    そういう疑問、というか予想が頭の中で強く湧き起こります。

    下の円環図の下にある6つの絵をご覧ください。これはいずれも虎を連れた行脚僧の絵です。高価な絹本から紙にササっと描かれたものまで色々ありますが、これらは昔の中国ではよく知られた絵柄なのです。

    玄奘は仏教に対する疑問を解くために天竺に渡ったのですが、帰りに沢山のお経を持ち帰ったためいつしか(西遊記を含め)取経僧ということになってしまいました。また天竺に渡った僧は玄奘だけではなく、著名な僧だけでも数名いますからきっともっと多くの僧が天竺へ行っているのだと思います。この行脚僧の図柄の多さがそれを物語っています。

    この虎を連れた行脚僧のうち特に絹本(最初の2図)に関しては色々研究が進み、ほぼ玄奘であろうということになっている様です。行脚僧が何故虎を引き連れているのかというと、天竺は中国のとりあえず西(正確には南西、より正確に言えば西へ行ってから南下)にあるからで、五行で西に配置されるのは虎です。西へ行脚する僧を守るのは西に配された虎なのです。そういう訳で行脚僧と虎が結びついた訳です。

    虎は行脚僧を守る→玄奘は行脚僧である→虎は玄奘を守る
    これがいわゆる三段論法で、ここからもう一歩進み、虎は三蔵法師の守護神であると考えるならば、寅=三蔵法師は十分説得力のある主張ではないでしょうか。

    ということからこの直交軸は西遊記の主要人物である三蔵法師、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を指し示している、と言うことが出来るのです。
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