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石川文康のカント入門メモ(;´・ω・)
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□投稿者/ うましか -(2023/02/02(Thu) 20:55:57)
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https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480056290/
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>ところで自己矛盾とは、両立しえない二つの主張が、同一の主体によって同時に提出されることを言う。すなわち相反する二つの主張が同時に提出されること、つまりはひとつの命題が証明され、同時にその反対の命題が証明されることである< 〔同書,p.24〕
>そのような相反する命題のペアー(一対)をカントは「二律背反(にりつはいはん)すなわち「アンチノミー」と名づけた。アンチノミーこそが理性批判の発端である。同じアンチノミーを形成する一組のペアーのうち、肯定命題を「テーゼ」といい、否定命題を「アンチテーゼ」という。要するに、同一のテーマに関して、テーゼは「〜(で)ある」と主張し、アンチテーゼは「〜(で)ない」と主張する。ふつうパラドックスとかディレンマと呼ばれているのがそれである。<〔同書,p.24〜p.25〕
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石川の解説によれば、「自己矛盾」とは、二律背反する(二つの)命題のあり様であり、カントはそれを「アンチノミー」と名づけたが、一般に、それは「パラドックス」とか「ディレンマ」と呼ばれる(´-`).。oO
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