| 怠けてしまって勉強進みません(ノ_<) 今からちょっとだけでも進もう
経験の類推の続き☆
多様な知覚を時間的に「必然的なもの」として結びつける働きが、「経験の類推」と呼ばれる。 その際の、対象についての認識としての時間規定は、三種類。 1.実体性・・・持続性(常住不変性) 2.原因結果性・・・前後関係(継起) 3.同時性・・・並存性(同時的存在)
・構成的konstitutiv原理 直観の公理や知覚の先取的認識についてのように、数学的な量として把握するためのアプリオリな原則を数学的原則と呼び、対象を数量化して構成的に捉えられるので、構成的原理と名付けようと思う。 その構成的原理に対して、
・統整的regulativ原理 経験の類推とは、現象から受けとられた対象がどのような存在であるか(存在様式)を認識するための原則である。 つまり、対象の「存在の仕方」を見出す原則なので、経験の類推を「統整的regulativ原理」と呼びたい。 ちなみに、類推(アナロジー)は哲学的には質的な相似性を意味する。
もう一つ付け加えれば、知覚の多様を綜合して対象の現象存在を認識する経験の類推の原則は、他の原則と同様に、あくまで悟性の先験的使用ではなく、経験的使用としてだけ妥当性を持つ。 私たちは物自体をアプリオリにも綜合的にも認識することはできず、だからこの原則はどこまでも、現象としての対象の認識にのみ適用される。
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