| 3月16日TBS報道特集で安楽死に関するドキュメント番組が放送された。
安楽死を選択するためにスイスに渡航し実行したパーキンソン病の迎田良子さん(64歳)。
「親の看護がないと生きていけない、自立できない」という理由から両親の反対を押し切り、安楽死を選択したものの最終段階で思いとどまり帰国したCIGP患者のくらんけさん(30歳)。
「安楽死が本当に必要な人以外に、どんどん広がってしまうことが恐ろしいです。だから安楽死に強く反対です」と表明するALS患者の岡部宏生さん(66歳)。
個人的には安楽死は選択肢のひとつとして法制化されてもいいとは思う。
この番組の締めとして取材を担当した記者が次のようなことを語った。
「安楽死を選択せざるをえないような現在の障害者やその家族にとって厳しい社会を改善するのが先決」
なんと綺麗ごとというか、どちら側からも異論が起きないような通り一辺倒のしかも悠長なコメントか。
そんな社会がいつ、どのような手法で、ましてやどういう財源で実現するのか、具体的なことも述べず理想論で締めくくるマスゴミの常套手段。
個々にとっては差し迫った問題であって、だから京都地裁で行われた裁判(ALS患者の依頼を受けた医師による薬物投与)になるんやん。
この番組の編集にもある種の意図を感じたが、締めの綺麗ごとは腹立たしくさえあった。
報道番組は事実をできるだけありのままに伝えることに徹し、番組制作者の余計な意図やコメントや感想など排除せよ。
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