| 2023/02/08(Wed) 15:25:17 編集(投稿者) まだわからないヤツがいるから説明しておく。
>□投稿者/ うましか -(2023/02/07(Tue) 20:05:24) >2023/02/07(Tue) 21:20:37 編集(投稿者) >■29395 / inTopicNo.13) カント先輩と二直線からなる図形の謎2
>◇ A220/B268 〔石川文康訳上巻,p.300参照〕
>・二本の直線によって囲まれた図形という概念のなかには矛盾は含まれていない。 >・なぜなら、二本の直線という概念とそれらの組み合わせは、図形の否定を含んでいないからだ。 > >→ むしろ、図形が不可能であることは、概念それ自体に基づくのではなく、空間における図形の構成に、すなわち空間とそれを規定する条件に基づくのである。
> ※これらの条件は客観的実在性をもっている。すなわち、それらの条件は可能な物に向けられるのである。というのは、それらの条件は経験一般のアプリオリな形式を内に含んでいるからである。
>◇ A291/ B348 〔石川文康訳上巻,p.371参照〕
>・二辺からなる直線図形は不可能である
>→自分自身に矛盾する概念の対象は無である。というのは、無の概念は、たとえば二辺からなる直線図形のように、不可能なものだからである。
これ見て小躍りしたヤツがいる。最初だけ読んで、ボクの書き込みに対する反論だと思ったのだ。
>■29397 / inTopicNo.11) Re[36]: NO TITLE >▲▼■ >□投稿者/ マジカルモンキー -(2023/02/07(Tue) 01:50:01) >2023/02/07(Tue) 01:54:24 編集(投稿者) > >うましかさん、一旦、NO29395を削除したら? >じゃないと、この日フィル爺さん、絶望的に信用を失うから。 >日フィル爺さん、NO29395を100回読んでも、 >自分が地獄に落ちるって事に気づかないから。
ほくそ笑んでいるのが目に浮かぶ。わかりやすいわ。 しかしうましかさんの書き込みの下には
>◇ A291/ B348 〔石川文康訳上巻,p.371参照〕
>・二辺からなる直線図形は不可能である
>→自分自身に矛盾する概念の対象は無である。というのは、無の概念は、たとえば二辺からなる直線図形のように、不可能なものだからである。
とあったのだ。多分あれには読む能力がない。そうでなければわずか10数行の書き込みで読み抜けするはずがない。
2度目のうましかさんの投稿 >■29409 / inTopicNo.4) カント先輩と二直線からなる図形の謎3 >▲▼■ >□投稿者/ うましか -(2023/02/07(Tue) 20:05:24) >2023/02/07(Tue) 21:20:37 編集(投稿者) > >pipitさん、こんばんはー(・∀・) > >No.29212,29395 > > >******* > > >◇ A220/B268 〔熊野純彦訳,p.272参照〕 > >・二直線によって囲まれた図形という概念中にはいかなる矛盾も存在しない。 >・二直線とその交叉という概念のうちには、図形を否定するなにものもふくまれていないからである。 > >→ そうした図形の不可能性は、概念自体そのものにとづくものではなく、空間中での図形の構成、つまり空間とその規定という条件にもとづいている。 > > ※そのような条件がたほうふたたびその客観的実在性を手中にする、いいかえるならば可能な事物にかかわるのは、その条件が経験一般のア・プリオリな形式をうちにふくんでいるからである。 > >【原典の該当箇所】 >・https://www.gutenberg.org/cache/epub/6342/pg6342.html より > >So ist in dem Begriffe einer Figur, die in zwei geraden Linien eingeschlossen ist, kein Widerspruch, denn die Begriffe von zwei geraden Linien und deren Zusammenstossung enthalten keine Verneinung einer Figur; sondern die Unmoeglichkeit beruht nicht auf dem Begriffe an sich selbst, sondern der Konstruktion desselben im Raume, d.i. den Bedingungen des Raumes und der Bestimmung desselben, diese haben aber wiederum ihre objektive Realitaet, d.i. sie gehen auf moegliche Dinge, weil sie die Form der Erfahrung ueberhaupt a priori in sich enthalten.< > > > > >◇ A291/ B348 〔熊野純彦訳,p.208参照〕 > >・二辺からなる直線図形〔というじぶんに矛盾する概念(の対象)は無であり、〕(は)不可能である > >→じぶんに矛盾する概念の対象は、無である。そうした概念は無であり、不可能なものであるからである。たとえば二辺からなる直線図形のようなものである。 > >【原典の該当箇所】 > >Der Gegenstand eines Begriffs, der sich selbst widerspricht, ist Nichts, weil der Begriff Nichts ist, das Unmoegliche, wie etwa die geradlinige Figur von zwei Seiten, (nihil negativum).<
二度目の投稿にには原文が付け加えられている。そして2個目の原文、pipitさんが提示してくれた箇所はここなのだ。 ここでカントは「→じぶんに矛盾する概念の対象は、無である。そうした概念は無であり、不可能なものであるからである。たとえば二辺からなる直線図形のようなものである。」言っているのだ。
ボクはその主張を踏まえて自分の考えを述べている。
線分を主張するにしても2角形を主張するにしても、ここでは不可能のたとえでなければならない。カントが不可能のたとえとして出しているのだから。
故に「二辺からなる直線図形」は自由意志への布石でも橋渡しでも何でもない。不可能なもののたとえなのだ。
うましかさんが何故このような書き込みをしてくれたのか?カントが二辺からなる直線図形に対して真っ向から対立する主張をしている、うましかさんはそれを示したかったのではないかとボクは考えている。
真っ向から矛盾する考えを提示しているということは、今回論議の的になった箇所は、うましかさんが最初に挙げたカントの主張と真っ向から対立しなくてはならないのだ。
ボクは決してホラは吹かないし、いい加減なことも言わない。
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