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■14305 / inTopicNo.49)  Re[39]: 荘子の発音
  
□投稿者/ flora -(2021/06/21(Mon) 01:00:11)
    アートポットさん、お手数をおかけいたしました。

    引き続きよろしくお願いします!

    【星に願いを】When You Wish Upon A Star / Cliff Edwards 歌詞和訳付き【ディズニー】

    https://www.youtube.com/watch?v=YtlzIy3WGi4
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■14310 / inTopicNo.50)  Re[40]: 荘子の発音
□投稿者/ アートポット -(2021/06/21(Mon) 13:08:22)
    こんにちは、フローラさん

    いえいえ、お気遣いなく。

    こちらこそ、よろしくお願いいたします。

    名曲に、こころ安らぎます。
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■14312 / inTopicNo.51)  朝三暮四
□投稿者/ 田秋 -(2021/06/21(Mon) 14:03:29)
    こんにちは、アートポットさん

    最初にお断りしておきますが、アートポットさんが既にご存じのようなことも書いていくと思いますが、話の進行上のことなので、ご理解ください。

    今日のお題は《朝三暮四》です。この成語、出典が2か所あります。一つは荘子内篇の『斉物論篇 第二』、もう一つは列子『黄帝 第二』です。
    荘子、列子、いずれが先の時代の人間か?の議論はいずれするにして、ほぼ同様の話がどちらにも出ています。
    荘子の内篇は荘子自身の著作だろうというのが通説です。列子の方は列子架空説(後代の偽作)や後代の補作(荘子のように)がありますが、全編列子の著作と言う説は無いようです。ですから列子の《朝三暮四》が列子の手に依るものか否かは、ボクにはわかりません(専門家の最先端の研究では違う予想があるかもしれません)。

    荘子も列子も朝三暮四に当たる話は全く同じです。ただ、そこから導かれる結論は異なっています。荘子は、全体としては同じなのに、怒ったり喜んだりするのは愚かなことだと言っています(正確には、名実ともに変わらないのに喜怒を感じるのはあさはかな是非の心に従うからだ)。
    一方列子の結論は
    「聖人が知恵で愚か者を言いくるめるのは、猿回しが猿どもをくるめこむようなものだ」
    となります。そして
    「内容はちっとも変わらないのに相手を喜ばせたり怒らせたりしている」と続きます。
    (小林勝人訳注『列子』を参照して記述)

    荘子が状況に重きを置いているのに対し、列子は猿回しの言い様に重きを置いている感じです。

    重要な事かどうかはわかりませんが、列子が《聖人》に対してどのような感情を持っていたか、興味が湧きます。
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■14314 / inTopicNo.52)  Re[36]: 朝三暮四
□投稿者/ アートポット -(2021/06/21(Mon) 15:10:23)
    こんにちは、田秋さん

    了解しました。そして大変詳しいご説明に感謝感激です。
    記憶が確かなら黄帝は、ソウルハッカーズというゲームで最強の英雄です。
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■14360 / inTopicNo.53)  杞憂
□投稿者/ 田秋 -(2021/06/23(Wed) 10:20:03)
    おはようございます、アートポットさん

    ワクチンの予約は上手くいきましたか?

    今日のお題は《杞憂》、出典は列子「天瑞 第一」です。
    「取り越し苦労」という意味で使われていますが、この段を通読すると列子の眼目はそれとは少し異なるのでは?と感じます。
    話の概要は次の様です。
    杞の国の男が、天が落ち地が壊れたらどうしようと心配していた。それを聞いた別の男が、そんな事は起こる筈がないとこんこんと説明したので、心配していた男は安心した。
    これを聞いた長廬子という楚の哲学者は「絶対崩壊しないとは言えないし、だからと言って崩壊を心配するのも遠大にすぎる」と笑った。
    それを聞いた列子は笑いながら
    「天地が崩壊すると主張する者も間違っているし、天地が崩壊しないと主張する者も間違っている。崩壊するかしないかは己に分からないことだからである。しかし崩壊するというのも崩壊しないというのも一つの見識である。将来の人間には過去のことは分からず、過去の人間には将来のことは分からない。天地が崩壊しようと崩壊すまいと、そんなことに心を乱されない無心の境地こそ大切なのだ」と言った。

    (小林勝人訳《列子》、福永光司訳《列子》を参照にして記述)

    これがこの話の概要です。明らかに主題は「取り越し苦労」ではなく何事にも心を乱されない「無心の境地」です。が、だからと言って「杞憂」を「無心の境地」を表す成語として使ってはいけません。

    さて、この取り越し苦労する男が何故「杞の国」の人なのか?これにはちゃんとした(?)理由があります。杞の国の人々は昔は夏の国(商 [殷] の前の王朝)の人たちなのです。夏は商によって滅ぼされたのですが、当時の人は祟りというものを本当に恐れていたので、夏の人たちに夏の王の霊を祀らせていたのです。その人たちが住んでいた所が「杞の国」なのです。いわばこの人たちは亡国の遺民なのです。そういう人たちのことを心の中では軽く見ていたので、こういう取り越し苦労をするというちょっとオマヌケな役柄に杞の国の人を選んだのでした。

    《宋襄の仁》(そうじょうのじん)という言葉があります。「宋の国襄公がかけたあわれみ」というのが字面の意味です。
    襄公、茲父(じほ)という人物が諸侯に覇を唱えようと楚と戦った。楚軍の陣形がまだ整っていないのをみて子の目夷(もくい)が
    「楚軍はまだ陣型が整ってないので今のうちに出撃しましょう」と進言したところ襄公は
    「君子とは人が困窮しているときにつけ込んだりしないものだ」
    といい、相手の陣形が整うのを待った。
    挙句襄公は大敗を喫した。
    後世、人はこれを宋襄の仁として笑った、という話です。

    出典は春秋左氏伝僖公22年と十八史略・春秋戦国・宋です。

    左伝では、相手の陣形が整う前に攻めましょうと進言したのは目夷ではなく司馬(公孫固か?)になっており、また世の人が笑ったという記述は左伝にはありません。僖公22年というのはBC638年で、この戦いは「泓水の戦い(おうすいのたたかい)」と呼ばれています。
    説明が長くなりましたが、宋の襄公の《宋》という国は商の遺民に与えられた国なのです。やはり亡国の民が笑いものになっています。

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■14361 / inTopicNo.54)  Re[38]: 杞憂
□投稿者/ アートポット -(2021/06/23(Wed) 11:27:12)
    こんにちは、田秋さん

    ワクチン予約ですが優先希望申請みたくて予約ではないみたいでして、申請が通ったら書類が届いて自分でコールセンターに電話して予約するとのことです。

    杞憂ですが、襄公さんの正々堂々とした姿勢と信念にワタクシは心打たれました。
    宣戦布告しないと後々の禍根を残すとワタクシは思うので。
    ヒヤクしますが、ラムズウェルドさんが、
    かつての真珠湾の敵は味方になった
    ていうニュアンスの発言をしてくれたときのことを思い出しました。

    引き続き、よろしくお願いいたします。
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■14379 / inTopicNo.55)  宋襄の仁
□投稿者/ 田秋 -(2021/06/24(Thu) 00:58:52)
    こんばんは、アートポットさん

    春秋三伝のうち、公羊伝では襄公を褒めています。
    ↓↓↓
    https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1249116527

    ただ、上の記事を書いた人(質問に答えた人)は「実際の軍人だったら兵を無駄に死なせる、宋襄の仁を褒めるとは思えません。公羊伝の筆者に恤民(民をあわれみめぐむこと)はないのでしょうか?」
    と結んでいます。

    史記・宋微子世家第八で司馬遷は
    「襄公は、その統治の世、人徳を身につけ正義を行ない、盟主たらんとした。その大夫正考父は襄公を讃え、契や湯王や高宗の事、および殷の興隆したゆえんを追懐して、「商頌」を作った。襄公は泓での戦いに敗れたが、君子のうちに襄公を評価するひとがあるのは、中華の国々が礼儀を失っていたことを傷んでのことであって、それで襄公を誉めたのである。宋の襄公に礼儀に厚く人にへりくだるの徳があったからである」
    としています。 (岩波文庫・史記世家[上]より)

    左伝僖公22年の段には
    (戦さに大敗し)「公は股(もも)に矢傷を負い、近衛の士は全員殺された」とあります。

    孫子ならどうしたでしょうか。ボクは公羊伝について解説を書いた方が最後に書いたコメントに賛同します。
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■14381 / inTopicNo.56)  Re[40]: 宋襄の仁
□投稿者/ アートポット -(2021/06/24(Thu) 06:08:10)
    おはようございます、田秋さん

    ワタクシは、漫画チックに考えてしまってました。
    現実では自国や自国軍の被害や損害や負傷を最低限におさえるのは当たり前の話かもしれません。
    ラインハルト・フォン・ローエングラムが正々堂々と戦い過ぎるキャラクターで
    でも、それが魅力なのでアニメチックに考えちゃってました。
    ラインハルトは、ヤン・ウェンリーにかっこ撃破でいつも引き分けに持ち込まれてました。
    兵法で有名な孫子ですが、ワタクシは、兵法の知識は、まったく無いです。

    珈琲を飲んで、マッタリにょ
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■14384 / inTopicNo.57)  同時刻
□投稿者/ みのり -(2021/06/24(Thu) 06:13:45)
    アートポットさん、おはようございます♪

    同時刻に投稿になりました。^^  という記念の(?)投稿です。

    田秋さんとのやりとりを愉しく拝見させていただいています。
    (でも、私にはだんだん難しくなってきてる。。。)

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■14385 / inTopicNo.58)  Re[42]: 同時刻
□投稿者/ アートポット -(2021/06/24(Thu) 06:27:10)
    みのりさん、おはようございます。

    偶然、同時刻の投稿になりましたね。

    こちらのタブレットはもうバッテリー切れなので一時間後に充電が完了するもう片方のタブレットで数時間後に出没予定です。
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■14386 / inTopicNo.59)  反省
□投稿者/ 田秋 -(2021/06/24(Thu) 06:49:12)
    みのりさん、アートポットさん

    おはようございます。内容が少しマニアックになってしまいました。気軽に面白く読めるものを目指しまつ m(_ _)m
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■14387 / inTopicNo.60)  おはようございます。
□投稿者/ みのり -(2021/06/24(Thu) 08:30:29)
    アートポットさん、田秋さん、おはようございます。


    田秋さんへ。
    いえいえ、私が物を知らなすぎるので難しく感じるのですから、
    どうぞお気になさらず進んでくださいね。^^

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