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No2978 の記事


■2978 / )  指揮者の姿
□投稿者/ 田秋 -(2020/05/25(Mon) 09:25:04)
    2020/05/25(Mon) 09:47:17 編集(投稿者)

    https://tvuch.com/social/254/
    上のURLは日本フィルの定期演奏会の模様で指揮者はラザレフです。日本では馴染みの少ないグラズノフの第5番のシンフォニーですが、その終楽章、時間にして7分半くらいなのでどうぞご覧ください。飽きずにみられると思います。
    この映像を取り上げたのは、指揮者とプレーヤーの関係がよくわかるのではと思ったからです。
    ラザレフのリハーサルは大変緻密で厳しいものです。リハーサルの時間が1時〜5時半だとするとホールの時計で1時ジャストにチューニングが始まらないといけません。但し1時ジャスト前には絶対始めません。曲の最初の1フレーズに1時間かけることもあります。プレーヤーが使う楽譜も自分が持ってきた楽譜を使います(普通はオケのライブラリーのものを使います)。そこには細かくボーイングやアーティキレーションが書き込まれ、決して変更を許しません。
    リハーサルは5時29分までやり、「今日は君たちに1分プレゼントした」とか言います。ゲネプロは要所の確認程度の軽いものです。
     この映像を見ても、又実際に演奏していても同じことを感じたのですが、ラザレフにはその音楽に対する絶対的な信念があります。どの指揮者もそれはあるのでしょうが(たまにあるのかな?と思うような指揮者も)、それがプレーヤーに伝わっているかという問題があります。発信しているけれど、飛んでいかない指揮者もいます(指揮台で踊っているだけ)。ラザレフの映像をみているとちゃんとプレーヤーに届いているように見えます。
    独裁者とも思える信念と自信ですが、一方プレーヤーはそれに委縮していません。そんな感じの演奏です。

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