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■2922 / inTopicNo.73)  Re[57]: 音楽のツァラトゥストラ
  
□投稿者/ flora -(2020/05/17(Sun) 14:18:53)
    こんにちは 田秋様

    お返事ありがとうございます。

    >floraさんはドイツにお住まいなのですか?切手の発行元がドイツなのでそう思ったのですが。。。
    >写真は、モーツァルト没後200年、魔笛初演200年の記念切手ですね。

    私は英国に住んでいます。
    ネットで色々なイメージを探していたところ、魔笛初演200年記念の切手を見つけましたので貼りました。 

    >それで切手はモーツァルト、左がパパゲーノなのですね。手書きの譜面はパパゲーノのアリア「おれは鳥刺し」です。

    パパゲーノに扮しているのは、『魔笛』の台本を書いたシカネーダーでしょうか?

    >魔笛に出てくるザラストロ、最初は悪者として紹介されますが、それは夜の女王側のいいがかりで、実は立派な神官です。

    どうもありがとうございます。クラシック音楽も、とても楽しくなりました。

    オーケストラと指揮者と組み合わせは、母の影響でやはりベルリンフィル=カラヤンでした。
    私はド素人なのですが、この方の指揮の形(?)は非常に美しい感じがしました。

    同じ楽譜でも指揮者によってスピードを代えたりするのでしょうか?

    引き続きよろしくお願いいたします。


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■2963 / inTopicNo.74)  楽譜というものは
□投稿者/ 田秋 -(2020/05/22(Fri) 19:14:28)
    2020/05/22(Fri) 19:23:32 編集(投稿者)
    2020/05/22(Fri) 19:22:29 編集(投稿者)
    2020/05/22(Fri) 19:19:33 編集(投稿者)
    2020/05/22(Fri) 19:16:08 編集(投稿者)

    まず極低音でC(ド)を延ばします(オルガン、コントラバスとコントラファゴット、大太鼓で味付け)。そしてトランペットがゆっくりC−G−C――と演奏します。トランペットの部分に(feierlich:荘重に)と書いてあります。
    楽譜の頭にsehr breit Metr.四分音符=69(非常に幅広く、メトロノームで四分音符=69(1分間に四分音符が69個入る速さで))とあります。最初の低音のCの音の大きさはpp(ピアニッシモ)、トランペットはp(ピアノ:弱く)です。ピアニッシモはピアノよりもっと弱くという意味、但しpが2個あるからといってp半分の強さという意味ではありません。
    pもppも絶対的な音量指定ではありません。Sehr breitもfeierlichも正確さを要求する数学や科学の論文では使えません。ただ一つ、メトロノームのテンポだけが数値指定です。これは信じられないかもしれませんが、「私(リヒャルト)ならこのテンポで演奏する」、という意味なのです。このテンポでない速さで演奏することを禁止する、という意味ではありません。
    ということで音の高さとリズム以外は百人百様になっても全然不思議ではないのです。

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■2964 / inTopicNo.75)  楽譜というものは
□投稿者/ 田秋 -(2020/05/22(Fri) 19:15:17)
    2020/05/22(Fri) 19:39:31 編集(投稿者)
    2020/05/22(Fri) 19:20:35 編集(投稿者)

    楽譜というものは考えてみれば面白いものです。厳格な約束ごとと緻密な計算によって書かれているのにそれを上回る自由があるからです。ここはニーチェクラブですから、リヒャルトシュトラウスの「ツァラトゥストラはこう語った」の冒頭の部分を使って説明したいと思います。
    (楽譜の下の書き込みに続く)
480×662 => 435×600

tsara.jpg
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■2970 / inTopicNo.76)  Re[57]: 楽譜というものは
□投稿者/ パニチェ -(2020/05/23(Sat) 07:32:12)
    2020/05/23(Sat) 07:47:58 編集(投稿者)

    No2963に返信(田秋さんの記事)

    > まず極低音でC(ド)を延ばします(オルガン、コントラバスとコントラファゴット、大太鼓で味付け)。そしてトランペットがゆっくりC−G−C――と演奏します。トランペットの部分に(feierlich:荘重に)と書いてあります。
    > 楽譜の頭にsehr breit Metr.四分音符=69(非常に幅広く、メトロノームで四分音符=69(1分間に四分音符が69個入る速さで))とあります。最初の低音のCの音の大きさはpp(ピアニッシモ)、トランペットはp(ピアノ:弱く)です。ピアニッシモはピアノよりもっと弱くという意味、但しpが2個あるからといってp半分の強さという意味ではありません。
    > pもppも絶対的な音量指定ではありません。Sehr breitもfeierlichも正確さを要求する数学や科学の論文では使えません。ただ一つ、メトロノームのテンポだけが数値指定です。これは信じられないかもしれませんが、「私(リヒャルト)ならこのテンポで演奏する」、という意味なのです。このテンポでない速さで演奏することを禁止する、という意味ではありません。
    > ということで音の高さとリズム以外は百人百様になっても全然不思議ではないのです。

    なるほど。確かに自由度がありますね。やっぱ指揮者によって演奏が変わるのはこの辺なんかなぁ〜。それとも演奏者によって変わる?

    例えば海外から著名な指揮者を招聘して演奏するぶっつけ本番の場合(以前に田北さんからうかがいました)、指揮者はどこまで影響を与えるんでしょう。演奏者は暗黙の了解のもとで指揮者の意図を速攻で汲み取って演奏するのでしょうか。
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■2978 / inTopicNo.77)  指揮者の姿
□投稿者/ 田秋 -(2020/05/25(Mon) 09:25:04)
    2020/05/25(Mon) 09:47:17 編集(投稿者)

    https://tvuch.com/social/254/
    上のURLは日本フィルの定期演奏会の模様で指揮者はラザレフです。日本では馴染みの少ないグラズノフの第5番のシンフォニーですが、その終楽章、時間にして7分半くらいなのでどうぞご覧ください。飽きずにみられると思います。
    この映像を取り上げたのは、指揮者とプレーヤーの関係がよくわかるのではと思ったからです。
    ラザレフのリハーサルは大変緻密で厳しいものです。リハーサルの時間が1時〜5時半だとするとホールの時計で1時ジャストにチューニングが始まらないといけません。但し1時ジャスト前には絶対始めません。曲の最初の1フレーズに1時間かけることもあります。プレーヤーが使う楽譜も自分が持ってきた楽譜を使います(普通はオケのライブラリーのものを使います)。そこには細かくボーイングやアーティキレーションが書き込まれ、決して変更を許しません。
    リハーサルは5時29分までやり、「今日は君たちに1分プレゼントした」とか言います。ゲネプロは要所の確認程度の軽いものです。
     この映像を見ても、又実際に演奏していても同じことを感じたのですが、ラザレフにはその音楽に対する絶対的な信念があります。どの指揮者もそれはあるのでしょうが(たまにあるのかな?と思うような指揮者も)、それがプレーヤーに伝わっているかという問題があります。発信しているけれど、飛んでいかない指揮者もいます(指揮台で踊っているだけ)。ラザレフの映像をみているとちゃんとプレーヤーに届いているように見えます。
    独裁者とも思える信念と自信ですが、一方プレーヤーはそれに委縮していません。そんな感じの演奏です。

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■2982 / inTopicNo.78)  Re[59]: 指揮者の姿
□投稿者/ flora -(2020/05/26(Tue) 14:45:26)
    こんにちは

    楽しい話題ありがとうございます。
    私がリハーサル光景を見たことのあるのは、YOUTUBEでのカラヤンだけでした。

    東京フィルさんでは色々な指揮者をご招待なされたとおもいますが、やりやすかった、またはその逆だった指揮者はおられますか?

    それから
    R.シュトラウスの楽譜の冒頭の
    >sehr breit Metr.四分音符=69
    と田秋さんはご説明くださいました。ドイツ語だと思いますが、グラズノフのようなロシア人の場合はロシア語で書いてあるのでしょうか?




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■2983 / inTopicNo.79)  Re[59]: 指揮者の姿
□投稿者/ パニチェ -(2020/05/26(Tue) 15:31:48)
    No2978に返信(田秋さんの記事)

    > https://tvuch.com/social/254/
    > 上のURLは日本フィルの定期演奏会の模様で指揮者はラザレフです。日本では馴染みの少ないグラズノフの第5番のシンフォニーですが、その終楽章、時間にして7分半くらいなのでどうぞご覧ください。飽きずにみられると思います。
    > この映像を取り上げたのは、指揮者とプレーヤーの関係がよくわかるのではと思ったからです。
    > ラザレフのリハーサルは大変緻密で厳しいものです。リハーサルの時間が1時〜5時半だとするとホールの時計で1時ジャストにチューニングが始まらないといけません。但し1時ジャスト前には絶対始めません。曲の最初の1フレーズに1時間かけることもあります。プレーヤーが使う楽譜も自分が持ってきた楽譜を使います(普通はオケのライブラリーのものを使います)。そこには細かくボーイングやアーティキレーションが書き込まれ、決して変更を許しません。
    > リハーサルは5時29分までやり、「今日は君たちに1分プレゼントした」とか言います。ゲネプロは要所の確認程度の軽いものです。
    >  この映像を見ても、又実際に演奏していても同じことを感じたのですが、ラザレフにはその音楽に対する絶対的な信念があります。どの指揮者もそれはあるのでしょうが(たまにあるのかな?と思うような指揮者も)、それがプレーヤーに伝わっているかという問題があります。発信しているけれど、飛んでいかない指揮者もいます(指揮台で踊っているだけ)。ラザレフの映像をみているとちゃんとプレーヤーに届いているように見えます。
    > 独裁者とも思える信念と自信ですが、一方プレーヤーはそれに委縮していません。そんな感じの演奏です。

    素晴らしい!ド素人の私でも分かりました。
    指揮する人と演奏する人が挑発しつつ呼応してるように見えました。
    ぶっつけ本番というのは私の聞き違いというか記憶違いで失礼しました。
    すんまそん♪^^
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■2992 / inTopicNo.80)  Re[60]: 指揮者の姿
□投稿者/ 田秋 -(2020/05/27(Wed) 14:16:22)
    パニチェさま
    >指揮する人と演奏する人が挑発しつつ呼応してるように見えました。
    そこを感じとって頂けたならURLを貼った甲斐もあったというものです。
    ま、挑発はしてませんけどね。丁々発止というところでしょうか。

    floraさま
    >東京フィルさんでは
    私が在籍していたのは日本フィルです。

    やりやすい指揮者というのは確かにいます。ただ、具体例で説明するのは意外に難しいですね。反対にやりにくい指揮者というのは、肝心なところを振ってくれない(難しいアンサンブルのアインザッツ:合奏でみんな一斉に出る時やテンポの変わり目の合図)、理解しがたい解釈を度々する、アイコンタクトを取らない、そういう指揮者です。まあ、その反対がやりやすい指揮者ということになるんでしょう。
    ただラザレフは全て指示してくれるしアイコンタクトも取ってくれますが、決してやりやすい指揮者ではありません。

    グラズノフの楽譜の用語はイタリア語です。音楽用語といえばずっとイタリア語でした。近代に入ってワーグナー、マーラー、ラベル、ドビュッシーなどは自国語を使ってます。推測ですが、ロシア語は理解できる人が少ないから使わなかったのではないでしょぅか。バルトークもハンガリー語を使ってません。不思議なのはエルガーやホルストが英語を使わなかったことです(私が管見なだけで使っている作品もあるのかもしれません)。
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■2995 / inTopicNo.81)  Re[61]: 指揮者の姿
□投稿者/ パニチェ -(2020/05/27(Wed) 21:23:46)
    No2992に返信(田秋さんの記事)

    > パニチェさま
    > >指揮する人と演奏する人が挑発しつつ呼応してるように見えました。
    > そこを感じとって頂けたならURLを貼った甲斐もあったというものです。
    > ま、挑発はしてませんけどね。丁々発止というところでしょうか。

    なるほど、丁々発止ですか、確かにピッタリな言葉ですね。
    リンク案内をありがとうございました。^^
引用返信/返信 削除キー/
■2996 / inTopicNo.82)  Re[61]: 指揮者の姿
□投稿者/ flora -(2020/05/28(Thu) 02:12:10)
    田秋様

    お返事ありがとうございます。

    >>東京フィルさんでは
    >私が在籍していたのは日本フィルです。

    大変失礼いたしました。

    >やりやすい指揮者というのは確かにいます。ただ、具体例で説明するのは意外に難しいですね。反対にやりにくい指揮者というのは、肝心なところを振ってくれない(難しいアンサンブルのアインザッツ:合奏でみんな一斉に出る時やテンポの変わり目の合図)、理解しがたい解釈を度々する、アイコンタクトを取らない、そういう指揮者です。まあ、その反対がやりやすい指揮者ということになるんでしょう。
    ただラザレフは全て指示してくれるしアイコンタクトも取ってくれますが、決してやりやすい指揮者ではありません。

    そうするとリハーサルは別として、実際のコンサートになるとずっと眼を閉じている
    カラヤンは演奏家とっては、非常にやりにくい指揮者ということになるのでしょうか・・・


    >グラズノフの楽譜の用語はイタリア語です。音楽用語といえばずっとイタリア語でした。近代に入ってワーグナー、マーラー、ラベル、ドビュッシーなどは自国語を使ってます。推測ですが、ロシア語は理解できる人が少ないから使わなかったのではないでしょぅか。バルトークもハンガリー語を使ってません。不思議なのはエルガーやホルストが英語を使わなかったことです(私が管見なだけで使っている作品もあるのかもしれません)。

    まったくの憶測ですが、エルガーやホルストの生んだ英国はクラシック音楽では、ほかの欧州の国に比較して遅れをとっていたのではないでしょうか? だから歴史的に敬意を表し、イタリア語だったのでは。。。と。

    自然科学の世界等は、近年まで、標準語はラテン語でしたよね。 ニュートンなんかも著作等は共通語としてのラテン語で書かれていたと思いました。 植物学においては新種等の記載は今でもラテン語と英語だったと思いました。エルガーやホルストは、音楽界の世界的標準語としてイタリア語を使用したのかな?と感じました。

    色々とありがとうございます。


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■2999 / inTopicNo.83)  イギリスの思い出1
□投稿者/ 田秋 -(2020/05/28(Thu) 09:18:31)
    2020/05/28(Thu) 09:27:32 編集(投稿者)

    カラヤンが目を閉じて指揮したことは相当有名なんですね。本まで出てました。プレーヤーは絶対やりにくいと思います。あとは力関係。あんなアイコンタクトも取らないような指揮者は使うな!と誰も言えなかったのでしょうね。短時間目を閉じる指揮者は普通にいます。物凄く抒情的な時とか曲が始まる前に気持ちを落ち着かせるとか。。。

    さて、floraさまは英国にお住まいとのこと、住んだことはありませんが、何度か行っています。最初の海外旅行もイギリスでした。ユースオーケストラの大会がアバディーンであり、それに参加した時です。院生の頃でもう40年以上前のことですが、忘れられない思い出が二つあります。一つはアバディーン駅に着いたらバグパイプ合奏のお出迎えがあったことです。生の演奏を初めて聴いたのですが、あの下品とも言えるぶっきらぼうで素朴な音に感動しました。クラシックの訓練を積んだ音とはまるで正反対なのですが。。。
    二つ目はロンドンのどこかの大学の寄宿舎に宿泊した時の事、食堂でなんの気なしにフォークの背を下にナイフと一緒に置いたら食堂のおばさんが素早くお皿を持って行ってしまいました。ごちそうさまのサインであることは勉強して知っていましたが、悲しいかな、付け焼刃的知識だったので。。。

    哲学のサイトで哲学に関係の無いことしか書けなくて済みません。哲学・・・てつがく・・・テツが来る・・・う〜む、思いつくのはじゃりン子チエのテツだけです(T_T)。一応、漢字で書くと竹本哲なので、お許しを。

    お詫びにチャイコフスキーの弦楽セレナーデの1楽章を。ラザレフ=日本フィルです。
    https://tvuch.com/social/136/
300×437

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■3000 / inTopicNo.84)  Re[63]: イギリスの思い出1
□投稿者/ flora -(2020/05/28(Thu) 16:30:56)
    田秋様、こんにちは

    お返事ありがとうございます。

    カラヤンに関して、演奏家の側の意見をお伺いしてよかったです。完全なる自己陶酔型ですよね。

    田秋様の英国の思い出・・・ありがとうございます。
    私もバグパイプの音は好きじゃないんですが、ただあの非常に朴訥な原始的な音が、心に入ってくるときもあるんです。 不思議ですね。スコットランドをベースに持つ部隊等は、戦闘時にもバグパイプの奏者を連れていきますよね。

    ロンドンの大学の食堂のおばさんは、ちょっと無礼だったかもです。普通は下げていいのかどうか聞くと思うんですが、早く帰りたかったのかも知れません。

    弦楽セレナーデ、ありがとうございます。私は、管楽器がたくさん入った入ったキラキラしたものよりも弦楽器の演奏が好きです。 

    田秋様は、イムジチのような感じで、オーケストラとは別に室内楽的に演奏なさることもおありですか?

    ラザレフもそうですし、ゲルギエフなど、ロシアは国情がよくなくとも、バレエ等を含め芸術面ですごい人材がたくさんいると思うのですが、いかが思われますか? 指導者たちや、芸術をバックアップする層が厚いのでしょうか?

    それから・・・私も哲学はまったくわかりません(自爆!)
    パニチェさんがご親切のも私を置いてくださっておりますが、哲学はまったく語れません。

    でも引き続きよろしくお願いいたします。


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