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■19756 / inTopicNo.97)  ミサ曲
  
□投稿者/ knowing itself -(2021/12/08(Wed) 17:33:37)
    田秋さん こんばんは。

    モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルトといったカトリックの作曲家はミサ曲を作曲していますね。ミサで唱えるか歌われる、定型的なラテン語に曲をつけたという。

    プロテスタントのバッハもなぜか、この「ミサ通常文」から大曲「ロ短調ミサ曲」を作っていますね。指揮者にしてバッハ研究者である、プロテスタントの鈴木雅明さんによると、スコアが十字架音形で埋め込められていて圧倒されるとか。

    いずれにしろ、ミサはキリストが現存する場ということだと思います。
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■19764 / inTopicNo.98)  Re[49]: ミサ曲
□投稿者/ 田秋 -(2021/12/09(Thu) 10:14:07)
    2021/12/09(Thu) 10:38:26 編集(投稿者)

    おはようございます、knowing itselfさん

    >スコアが十字架音形で埋め込められていて
    譜例はクレドの冒頭です。赤線の所、一つ目の音ファ(このパートの音部記号がソプラノ記号なのでこの音はファになります)と四つ目の音ファを結び、二つ目の音ミと三つ目の音ラを結ぶとクロスが出来ます。これを十字架音型と言います(この譜例ではわかりにくいですが、二つ目の音がもっと低かったら?と想像してみてください)。
    宗教音楽では音型で意味を現わすことがしばしばあります。これもそのうちの一つです。

    バッハがロ短調ミサを作曲した理由は色々言われていますが、ボクが想像するに「みんな、仲良くやろうよ!」じゃないのかなと思います。もう少し真面目に書けば、自分の死期を感じ始めていたバッハの、キリスト教への思いだったのではと想像しています。

    下はウィキペディアのロ短調ミサのページです。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E6%9B%B2_%E3%83%AD%E7%9F%AD%E8%AA%BF
    そこの「評価」の項目中に「ルター派的な十字架信仰の世界が」とあります。
    プロテスタントでは特に十字架が重要なのでしょうか。

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■19790 / inTopicNo.99)  教父の世界
□投稿者/ 田秋 -(2021/12/10(Fri) 08:02:46)
    2021/12/10(Fri) 14:56:28 編集(投稿者)

    受講している「西洋哲学の起源」で、ギリシア・ローマ以来の古代哲学がキリスト教と出会い、新たな段階を迎えた西洋の知的世界を代表する教父の世界を概観する、という章があります。そこに興味深い文章があったので紹介します。

    アテナイの評議会で使徒パウロの説教で改宗したディオニュシオス・アレオパギーデスの作と信じられ、広く尊重されてきた「ディオニュシオス文書」と呼ばれる一群の著作がある。のちの研究で偽書であることが判明したが、作者・成立については未詳の所が多い。その思想内容はプロクロスの新プラトン主義思想と神の超越へと向かうカッパドキア教父の思想とを色濃く反映している。神の超越性を示すためには、被造的・有限的存在と神との区別を明示する否定的述定の方が肯定的述定よりもふさわしいと説く。『神秘神学』の書においては、精神は認識を絶した沈黙へと至り、あらゆる語りうるものの根底にある語りえないところへ上昇していく、と言う。擬ディオニュシオスの思想は、東方教会の神学を規定し、また西方世界に新プラトン主義が流入するルートとなり、12世紀から14世紀までのスコラ学や神秘思想に深い影響を与えた。
    ==============

    「否定的述定の方が肯定的述定よりもふさわしい」や「あらゆる語りうるものの根底にある語りえないところ」など示唆に富んだ表現があります。

    さっと一読してわかったような気になっても、こうやって一字一字吟味して書いていくと、理解できた!とはなかなか言えなくなります。
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■19795 / inTopicNo.100)  Re[50]: ミサ曲
□投稿者/ knowing itself -(2021/12/10(Fri) 18:56:40)
    田秋さん こんばんは

    > >スコアが十字架音形で埋め込められていて
    > 譜例はクレドの冒頭です。赤線の所、一つ目の音ファ(このパートの音部記号がソプラノ記号なのでこの音はファになります)と四つ目の音ファを結び、二つ目の音ミと三つ目の音ラを結ぶとクロスが出来ます。これを十字架音型と言います(この譜例ではわかりにくいですが、二つ目の音がもっと低かったら?と想像してみてください)。
    > 宗教音楽では音型で意味を現わすことがしばしばあります。これもそのうちの一つです。

    そうですね。ありがとうございます。> バッハがロ短調ミサを作曲した理由は色々言われていますが、ボクが想像するに「みんな、仲良くやろうよ!」じゃないのかなと思います。

    https://youtu.be/ffrsc3wdBt4

    感動的だと思います。コメントにもすごい讃辞が並んでいます。

    実際のミサでは、この曲が終わった直後に、聖体つまりキリストの体が与えられます。聖体には十字架のマークがついていますが、最後の晩餐の翌日に十字架にかかる自分の体を与えるということですね。





    > 下はウィキペディアのロ短調ミサのページです。
    > https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E6%9B%B2_%E3%83%AD%E7%9F%AD%E8%AA%BF
    > そこの「評価」の項目中に「ルター派的な十字架信仰の世界が」とあります。
    > プロテスタントでは特に十字架が重要なのでしょうか。

    十字架が重要なのは、カトリックとプロテスタントをとわず、西方キリスト教で共通だと思います。十字架の贖罪ですね。
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■19797 / inTopicNo.101)  Re[51]: 教父の世界
□投稿者/ 悪魔ちゃん -(2021/12/10(Fri) 19:31:51)
    田秋さん、お邪魔します。
    ■19790、
    >受講している「西洋哲学の起源」で、ギリシア・ローマ以来の古代哲学がキリスト教と出会い<
    ちょっと気になったので、
    その講師、西洋哲学の起源はキリスト教である、って言ってるのかな?
    ってわたしには見られたんだけど、その講師のはそういうんでいいですか?

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