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No23017 の記事


■23017 / )  Re[48]: 知の巨人 立花隆
□投稿者/ knowingitself -(2022/05/02(Mon) 15:27:17)
    > 竹やぶって何だか知っていますか。竹は全部地下茎でつながっているんです。そうすると竹がある山はひと山全部ひとつの植物なんです。人間の知的な営みも実は地下でつながっているんです。みんなの頭の中にあることはどこかであなたの頭に何らかの形で取り込んだわけです。人間の知識の体系みたいなものもそういう風につながっているんです。
    >
    > で、現代社会において最大の問題はあらゆる知識がどんどん細分化し断片化して、ありとあらゆる専門家が実は断片のことしか知らない。専門家が総合的に物を知らない。それが現代における最も危機的な部分であるから、断片化した知を総合する方向にいかなければならない。(松江文学学校での講演より)
    >
    > 「全てを進化の相の下に見よ(20世紀を代表する進化生物学者ピエール・テイヤール・ド・シャルダンの言葉)」
    >
    > 万物の歴史は全て進化の歴史である。ビッグバンで始まった宇宙は素粒子が原子となり物質へと進化した。それは星を生み生命を生んだ。その進化の果てに脳を発達させ生まれた人類。その次の進化の舞台は知である。
    >
    > 人類の知は今後相互に影響し合い、さらに複雑化。個々の人の意識が蜘蛛の巣のように絡み合う。それにより人類全体がより高次の意識を持ち、次のステージに立つ。
    >
    > 動物の場合世代を超えて伝承される情報は遺伝情報しかない。しかしヒトの場合ははるかに大量の情報が言語情報として世代をこえて伝えられていく。これは人間だけが獲得した新たな遺伝の形式である。人間の持つ知識が総合されてひとつの一貫した体系として共有されるようになってきた。
    >
    > これらの動きの延長線上に人類全体が一体となって思考するような日が来るだろう。超人類の誕生であり、超進化。
    > ヒトという種のレベルをこえた進化が実現する。
    >
    > ************************************
    >
    > まるで現代版の超人思想。
    > 上記の立花隆氏の発言はものすごく共感できるものであった。
    > 墓(もともとないけどw)も戒名もいならないというのは全く同じ。
    > もう10年以上前からカキコしているように次のパラダイムは分断化されたジャンルを横断し統合する形で生じるように思う。

    こんにちは、横レス失礼します。

    立花隆の著書では、「宇宙からの帰還」が好きです。以下の内容は既にご存知だと思いますが、カキコします。立花隆は理系志望で成績的にはなんの問題もなかったのに、色弱だかで理系は向かないと言われて仏文科に進んだそうですね。後年に科学の多分野にわたる啓蒙的な著作を残したのは元々の関心が科学にあった。ただ、本人も自分が一番得意なのは、研究というより文章を書くことで、何の苦もなくいくらでも文章を書ける。両親ともにプロテスタントのクリスチャンで文学青年少女だったことが大きいらしい。

    立花隆が卒業後に哲学科に入り直して友人と読書会をやったときの中心が、カントの「純粋理性批判」で膨大な時間をかけてウンウン唸りがら読み、議論したが、結局は分からなかった、しかしそれによって読解力や思考力が鍛えられ、以後大いに役立ったと、どこかで語っていました。「純粋理性批判」が難しいのは当たり前なんでしょう。

    あと、生物学者のティヤールジャルダンは、イエズス会の神父ですね。


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