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No19487 の記事


■19487 / )  Re[12]: ビッグバン
□投稿者/ パニチェ -(2021/11/28(Sun) 17:34:57)
    2021/11/28(Sun) 17:44:01 編集(投稿者)

    No19485に返信(floraさんの記事)

    > 今回は私が投稿可能になるまで、お骨折りをいただき大変ありがとうございました。

    いえいえ、昨年に続いてご迷惑をおかけしまして申し訳ありませんでした。
    田秋さんにもお世話になり、ありがとうございました。

    > >> そうだとして話を進めますと、彼は『ホーキング未来を語る』(英語版2001年/日本語版2004)ビッグバンは無く虚時間から実時間への移行であり、境目はない・・という提案をなさったと思いますが、その後欧州宇宙研究機関がプランク探査機にて宇宙の晴れ上がりのイメージを提供しましたね。(2018)この時点で、ホーキングさんの説は、否定的に取られ、観測結果によって明らかになったー宇宙はビッバンから始まり、インフレーションへ続いたーという意見が圧倒的に支持されました。

    > >ここ私の情報は少し古いのかもしれませんが(最近は物理関連のニュースや情報を追いかけてません、さぼってますw)、もともとのビッグバン理論では特異点(体積はゼロで物質の密度と温度が無限大)が出てきてしまい、ここでは物理法則が地に落ちてしますます。
    > >この点についてどうなったかの情報はありますか?

    > ホーキングさんは、2019年出版(英語版2018)『ビッグ・クエスチョン <人類の難問>に答えよう』の中で、一般相対性物理論に不確定原理を取り入れる必要があると、書いておりました。この本が書かれた時点ではまだ回答は出ていないようです。
    > それ以外のアイディアとしては、ループ量子重力論、レイチャウデューリ方程式等もありました。いいずれにしても現時点では証明不可だと思います。そういえばカク ミチオ先生は「弦理論」をおっしゃっていたような気もします。いずれにしても今の時点ではまだ誰も回答は出していないと思いました。

    そうでしょうね。

    > >> 宇宙の開闢以前には物質は存在しておらず、開闢以前に量子の揺らぎや、トンネル効果存在の可能性は私は理解できないのでおります。パニチェさんはいかがお考えですか。

    > >私が理解しているのは以下のようなストーリーです。
    > >https://yascovicci.exblog.jp/25786634/
    >
    > アレキサンダー・ビレンキン博士の論考ですが、1982年11月4日に発表されていますね。
    > https://mm-gold.azureedge.net/science/physics/a_vilinkin/universe_from_nothing.pdf
    > 彼はこの中のサマリーで
    > 「A cosmological model is proposed in which the universe is created by quantum tunneling from literally nothing into a de Sitter space. After the tunneling, the model evolves along the lines of the inflationary scenario. This model does not have a big-bang singularity and does not require any initial or boundary conditions.」
    > 意訳)宇宙は、文字通り無から量子トンネルによってド・シター空間へと作られるという宇宙論モデルが提案される。トンネル通過後、モデルはインフレーションのシナリオに沿って発展します。このモデルは、ビッグバンの特異点を持たず、初期条件や境界条件を必要としません。。」
    > とあります。 

    一般相対せ理論ではどうしても特異点が出てきてしまい、これを避ける方法として点ではなく、量子力学の真空の揺らぎのような球底のような初期モデルの記述が必須となるんでしょうね。

    > 1. 全くの無(空間も時間も何もない)からどのような形で量子がポテンシャルの壁を抜けるポテンシャルエネルギーを得られるのか?私にはわかりません。

    私もよく分かりませんが、量子力学ではマクロでイメージされる時間(過去から未来に一方的に流れているかのようなイメージ)とは異なるようですね。
    で、不確定性原理(位置を決めれば運動量が不確定になり、運動量を決めれば位置が不確定になる)によって最低エネルギー状態でも波動性は失われず、ゼロ点エネルギーと言って波長と振動数はゼロにならないことから揺らいでいるそうです。さらに不確定性原理は時間とエネルギーにも成立する(時間を決めればエネルギーが不確定になり、エネルギーを決めれば時間が不確定になる)ことから、エネルギーを得るというよりもエネルギーと時間の不確定性から(時間とエネルギーの揺らぎから)トンネル効果が生じうるみたいなざっくりとした理解をしています。

    > 2. ド・シター空間とありますが、この空間は平です。しかしながら、2018年に「宇宙の晴れ上がりのイメージ」がESAから発表され、ビッグバン後には宇宙は全方向に膨張したというのが一般的になりました。
    > 3.「初期条件や境界条件を必要としない」とありますが、実は同じビレンキン博士の2018年の論考、こちらは初期宇宙の条件に関して書かれているようですが、(サマリー)
    > https://arxiv.org/pdf/1808.02032.pdf
    > 【we show that the superspace approach requires Robin boundary conditions for the scalar field modes,】【the initial universe approach requires the initial quantum state of the scalar field to be Euclidean vacuum. 】
    > 「超空間アプローチでは、スカラー場のモードにロビンの境界条件が必要」、「初期宇宙のアプローチでは、スカラーフィールドの初期量子状態がユークリッド真空であることが必要」と1982年発表の論考とはずいぶん内容が異なり、条件を付け足しているようです。

    情報をありがとうございます。
    フローラさんも好奇心旺盛ですね。^^

    > 私的な結論としてはやはり, 初期宇宙の実態を探査できる高性能な宇宙天体望遠鏡やホーキングさんが最後の著作で書かれていたように一般相対性理論に不確実性原理を組み入れた数式が出来ないとまだまだ難しいのではないでしょうか・・・

    大統一理論と重力理論の合体ですね。
    私が生きている間には実現しないような気がします。
    物理に残された最大の仕事と言ってもいいかもしれませんね。

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