| バニチェさん
>量子力学や物理理論(仮説)としての説明が少なすぎて、これではニューエイジとの差異があまりないような気もしました。
そう思います。ニューエージやビジネス書の棚に置いてもまったく違和感がない。この二つのジャンルでも、もっと優れた著作は少なくないと思います。
私の以前の印象では、田坂さんは通俗ヘーゲリアン的だと思っていましたが、それは変わっていないかなと。
例えば、p306には、
「宇宙の歴史とは、量子真空が、『自分とは何か』を、問い続ける過程である」とヘーゲルの言葉を言い換えています。
この言い換えは今回の著書のある意味では要約ともいえるのではないでしょうか。
あと、キューブリックの傑作映画「2001年」へのオマージュもありました。
いろんな切り口から、広範な読者の関心につながるような巧い語り口ですね。
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