| こんばんは、時さん
些細なことなので、このスレの最後にチョコっと書きます。
誤解があるといけませんので。 「取経」という経典ありません。
西遊記は玄奘三蔵が中国にいたのではどうしてもわからない経典の疑問点を確かめるために天竺まで行った旅が土台になっていています。なので玄奘はお経を取りに行く事が目的ではありませんでしたが(結果的に大量の経典を持ち帰りました)、西遊記は最初から経典を持ち帰るのが目的でした。
経緯を要約すると、あるときお釈迦さまが世界の四大部州を見渡すと南贍部州だけが乱れていました(ご存じのようにここに長安があります)。それで仏教で人々を教化するため天竺までお経を取りに来る人間を探させに観音菩薩を南贍部州までやりました。
一方、唐の太宗にも色々あって、とある龍王の恨みを買い呪い殺されますが、太宗の部下魏徴と義兄弟の契りを結んだ崔判官が冥界にいて崔判官の機転により太宗は生還することができました。ただ生還したら地獄で苦しむ亡者救済のため施餓鬼法要をすることを約束します。
太宗は生き返り約束通り盛大に施餓鬼法要を催しましたが、そこで選ばれた高僧が玄奘三蔵でした。玄奘は台上で次々とお経を唱えていましたが、そこに現れたのが丁度長安にいた観音菩薩。 「そなたの説いているのは全て小乗(原文のママ)のみだ。大乗の教えを説くことができるか」 「存じませぬ」
そこで太宗も交えて観音と会話が交わされ、天竺へ玄奘三蔵がお経を取りに行くことになったのでした。 要約と言っておきながら長くなってしまいました。
と言う訳で、悟空や八戒、沙悟浄を引き連れた天竺への旅を取経の旅と言います。また西遊記として拡大・膨張する前の最古の西遊記の祖本を「大唐三蔵取経詩話」と言います。
=== 堺正章西遊記をご存じなのですね!それではキャスティングネタを一つ。 最初日本テレビは坂東玉三郎に声を掛けたそうです。しかしすげなく断られてしました。そこで発想の大転換、女性にやらせてみてはどうか!?ということになり、夏目雅子に白羽の矢が立ったわけです。それが大当たりとなりました。
以後何度も西遊記は制作されていますが、三蔵は全部女性です(宮沢りえ、牧瀬里穂、深津理恵)。 西遊記の訳者中野美代子氏は北海道大学で教鞭を執っていましたが、かつて 「本気で玄奘三蔵は女性だったと信じている学生がいる」と嘆いていました。
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