| 2022/11/23(Wed) 09:02:42 編集(投稿者)
今朝、カントの文章が頭に(心に?)浮かびました。
『論理学のねらいはもつれされることでなく解きほぐすことである。伏せたままにしておくことではなくて、明るみにもち出すことである。』 (理想社、カント全集第二巻、山下正男先生訳、p96(『三段論法に四つの格をもうけるのはくわしすぎのあやまちを犯すものであるということの証明』より)
上記本を開くと、 『論理学がなにごとももっとも単純に考えることを本来の目的としているにもかかわらず』(同本p97)という文言もありました。 カントの論理学に対する姿勢(捉え方)を表明したものだと思いました。
『引き算(捨てる)』という概念を思いました。 御子柴善之先生の解説で、関連するものがあったように思ったので、みてみたら、ありました。引用します。
『、カントは認識におけるア・プリオリな原理を探求する際に、経験からの捨象という手法を採ります。哲学には、さまざまな経験から共通する要素を抽象するという手法(帰納法)もありますが、カントは捨象という手法を用いるのです。』 (角川選書『カント純粋理性批判』御子柴善之先生、p91より引用)
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