| おはようございます、みのりさん
ご覧になったのですね。レヴィ・ストロースに限らず、文化人類学や博物館学などでも多様性の重要性が強く叫ばれています。ところが世界はグローバル化に向かっています。グローバル化にも良い所がたくさんあります。ただ多様性との両立は大変難しいところがあります。
一昔前、世界のオーケストラはそれぞれそお国のサウンドというものを持っていて、フランスのオーケストラとドイツのオーケストラとでは音色が全く異なっていました。またアメリカはアメリカでヨーロッパにはないきらめく音色がありました。 昔はフランスのオーケストラの多くがフランス人、ドイツのオーケストラの多くがドイツ人というように、生まれながらにして持っている何か共通するものをオーケストラとして持っていました。しかし今やどこのオーケストラも様々な人種を受け入れます。上手ければオーディションに受かります。これは当たり前と言えば当たり前のことで、もしも人種を理由に入団を拒否すればそれは差別になります。 その結果オーケストラの世界もグローバル化が進み、どこの国のオーケストラを聴いても似たような音になってきました。
それは聴く側にとってはあまり楽しいことではありません。同じ曲を異なったオーケストラで聴いて「へええ〜」と驚いてみたいものです。
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